高額オーディオよ、どこへ行く?

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推定1億8,000万円のスピーカーMARTEN Coltrane Supreme Extreme。東京インターナショナルオーディオショウ期間中のみ日本に滞在。

ハイエンドオーディオ本来の意味は高額オーディオや高級オーディオではない。単品で1,000万円超えどころか億越えの製品が出現する昨今、メーカーの想定する顧客ターゲットやブランド戦略が変化してきているように感じます。

ここでは、そうしたオーディオを『ラグジュアリーオーディオ』として個人的に考察してみようと思う。

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ラグジュアリーオーディオ、富裕層に向けたオーディオのブランド戦略

ソナス・ファベール × ランボルギーニ

ソナス・ファベール × ランボルギーニ・イル・クレモネーゼ Ex3me:リビングルームにスーパーカーを停めるスピーカー|Cityマガジン

BOSEがソナス・ファベールを傘下に持つマッキントッシュグループを買収|PHILE WEB

マッキントッシュも1990年にクラリオンに買収され、その後2003年にD&Mホールディングスに買収。2012年にはソナス・ファベールなどを傘下に持つイタリアの持ち株会社ファインサウンズに買収される経緯を辿っている。

レクサスはマークレビンソン・プレミアムサウンドシステムをオプションで用意。

アストンマーティンやマクラーレンはB&Wとオフィシャルパートナー契約を提携。

メルセデス・ベンツはブルメスター。

ホームオーディオメーカーがカーオーディオ業界に進出するのは今に始まった事では無い。しかし高級車やハイパーカーとタイアップするブランド戦略が加速しているように感じます。
高級車とタイアップすれば、それまで有る意味閉じた狭い世界で商売をしていたオーディオですが、届かなかったターゲット層にもブランドの認知度は高まるのでしょう。

昔、DYNAUDIOとマッキントッシュの組み合わせで、カーオーディオ専門店で組んでもらったことがある。
車内とは思えない明確な音像定位やSN感に驚いたけど、カーオーディオはカーオーディオなんですよね。
ホームオーディオとは別物。当時は仕事が忙しく自宅で音楽をじっくりと聴く時間が取れなかったので、今となっては良い経験だったかな、と。

GOLDMUND Eidos 20Aユニバーサルデジタルプレーヤーの中身、正確にはドライブメカと基盤が2万円以下のPioneer DV-600の移し替え、と事件として話題になった過去があります。

これには呆れてしまいましたが、フルエピローグや世界20セット限定のTelos 5000などのトップエンドは流石の音質。

ゴールドムンドのトップエンド製品でフルシステムを組めば億越え。しかしムンドのブランド戦略は、あくまでも既存のオーディオ業界の延長線上。既存のオーディオマニアに向けた戦略だったように思う。

ラグジュアリーオーディオは富裕層がターゲット?

忖度記事ばかりの音源出版が直球質問を投げかけるw

最後にオーディオは今後どのようになると考えているか尋ねてみた。「難しい質問ですね」と前置きをしながら、「現在のオーディオスタイルを愛する方は、高齢化が進んでいると思っています。そのいっぽうで、ラグジュアリーオーディオは年々勢いを増しているように思います。特に若い人は、ラグジュアリーオーディオの分野で増えています」という。

https://www.phileweb.com/sp/interview/article/202510/27/1089.html

東京インターナショナルオーディオショウでも大音量でEDMを再生したり、アジア圏、特に中国系の来場客が目についた。年齢層も比較的若い。

海外のオーディオショーや業界で先行していた新しい流れが、日本国内でも胎動を見せ始めた。

YGがそうだと言う訳ではないがオーディオ業界の衰退が叫ばれる昨今であるが、超高額のラグジュアリーオーディオで成功しているメーカーは売上利益供に伸びているらしい。

数が売れなくとも単価が高く利益額も率も桁が違うでしょうから。

既存のオーディオマニア向けの販売戦略ではない。エルメス等のブランド品、台数限定の億越えハイパーカーや高級車、億越えクルーザーの購買層・・・明らかに一般人の手の届かない富裕層がターゲット。

レクサスもブランド戦略として高級クルーザーを製造している。ランボルギーニも船業界パワーボートに進出している。

世界規模で見ても無視できない流れではあるけれど、頑張れば手が届く価格で魅力的な製品が増えない限り、若い世代の高級オーディオ拒否反応が加速しそうな気もしないでもない。

音を聴いてもいないし知りもしないのにハイエンドオーディオを叩く・・・まるで中古の軽自動車に乗りながらフェラーリに文句を付けている、創造の館みたいな情報発信は如何なものかと思うけれど。

カーオーディオ、ヘッドフォンオーディオ、ホームオーディオが同じ『オーディオ』の括りの中で異なるように、ジャズ喫茶のオーディオと3次元音場のハイエンドオーディオはベクトルも求める音も異なる。
どちらが良い悪いではなく。

ひと口に球技と言っても、野球やサッカーやテニス他それぞれが異なるように。

オーディオのジャンルのひとつとしてラグジュアリーオーディオの流れが世界的に来ていますね。

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