ゆるポタ詐欺、別名貧脚詐欺とは?

2020年6月22日

ゆるポタ詐欺、貧脚詐欺

ロードバイク界隈の恐るべきゆるポタ詐欺、貧脚詐欺とは?

「今日はゆっくり走ろう」

「初めての人もいるので、距離も短いし楽に走れるコースだから」

「ちょっと坂もあるけど、大したことないよ」

初心者さん

○○さんは速いんでしょう?
グループライド初めてだから、遅れたら迷惑かけてしまうし不安です・・・

ベテランさん

遅い遅い、たいしたことないよ。貧脚だから!!
心配するなって。一緒に走ろうよ。楽しいから。

初めてのグループライドや走行会に誘われて、こんな経験はありませんか?

おそらく、多くのビギナーサイクリストは経験済みなのではないでしょうか。

このようなネタが生まれる程、ロードバイク界隈では頻繁に発生する詐欺である。

ゆるポタ詐欺・貧脚詐欺

ゆるポタ詐欺、貧脚詐欺の特徴

ゆるポタ詐欺、貧脚詐欺の特徴
  • 騙す側に一切の悪意はない。故に爽やかな笑顔で「今日はゆるポタだから」と平然と言うのだ。見抜きにくい嘘だと言える。
  • 金銭の被害はない。故にしかるべきところに相談ができない。
  • 被害者に後遺症が残る可能性もあり、精神的及び肉体的ダメージを受けてしまう場合がある。
悪意のない理由
  • ベテランの速い人だって『プロ選手よりは』『レースに出場すれば、自分よりも速い人がいるから』という理由があって貧脚遅いと己を評価している。
  • 謙遜している。「僕って優秀だから」「僕はイケメンでモテモテ」自分から言う人がいないのと同じ。
  • 平坦は速いけど登りは遅い。登りは速いけどダウンヒルは苦手。どこかしら弱点を自覚して謙遜している。
  • グループ内でマウントの取り合いをしても、お山の大将に過ぎないことを自覚している。しかし、持ち上げられて満更でもない。
  • 自転車は『自由』を広げる道具のひとつでしかない。速いか遅いかは本質的なことではない。

しかし、その謙遜が初心者さんを悩ませ、惑わす原因になってしまっているのです。

内心は「プライド保てた~」「なんとかカッコがついた」と安堵してたりしてなかったり。

また、悪意は無いのですが体育会系独特の人間関係、部活動や競技スポーツチーム内部だけで通用する言葉や対人関係の距離感を距離感が詰まっていない親密な関係まで至っていない人に、初心者さんに向けてしまったりするのは模範的言動とは言えません。

たまたま一緒に走ることになっただけでサイクリスト皆が皆、競技勢やらレースガチ勢と同じ意識や考え方を持っている訳ではありません。

特定のコミュニティ内部だけで通用するコミュニケーションや会話を、対外的に持ち出してしまうのはあまり宜しいことではありませんよね。

インターネットやSNSが無かった時代にはコミュニティ内部だけで起きていて、問題があればグループ内で解決すれば良かった。
SNSの普及でグループ外部にも可視化されるようになり、目立つようになったとも感じます。

そもそもサイクリングの本質は?

人より速ければ偉いの?そんなことないよね。グループ内でお山の大将になっているだけ。

高価な機材を使っているから偉いの?使用機材のグレード=オーナーの序列になってはいけない。

子供のころ、自転車に乗って行動範囲が広がったドキドキワクワクに原点があるのかも。

自由に楽しむ、楽しめる。自転車はそのための道具に過ぎない。

レース以外の場で競い合う必要はない。グループライドには協調や思いやりが必要。相手に合わせるべきでは。

ちょっと離れた市内にある美味しいスイーツを食べに自転車に乗って・・・

仕事が忙しく家庭もある。休日に短時間しか乗れなくても、それもサイクリングの楽しみ方のひとつ。

どのように乗ろうと、自転車は自由なんだ。ゆるポタだっていいじゃないか。

※交通ツールやマナーは守りましょう。

『速い』『遅い』は相対評価

速い遅いは、あくまでも比較の対象があっての相対評価。だから、

単独で平坦路時速20kmの初心者さんから見れば、時速25km巡行は速い。

時速25km巡行で走れるようになっても、時速30km巡行できる人は速いとなる。

トレイン組んで時速40km巡行ができても、プロ選手の時速50km巡行から見ると遅い。

初めてグループライドに参加する初心者さんには「1人で走っているとき、平地の巡航速度はどれくらい?」
と尋ねる。その速度を基準にすると良いかもですね。

安全に走れるコースでグループライドに慣れてくれば、ドラフティングである程度の速度差はカバーし合えるようになります。

個人的には速い遅いよりも、トレイン組めるか組めないかの方がグループライドにには重要なのではと思わなくもないです。
安全なコースでも「怖い~」と言ってドラフティングに入れないサイクリストもいますから。(それがダメではないです。走り方や楽しみ方は人それぞれ。)
待てる余裕も大切ですね。

グループライドはレースではないのだから。ち切る必要も無ければ、遅れたからと言って負い目を感じることなんかありません。
仲間内での早い遅いは心理として理解できるけれど、しょせんお山の大将に過ぎないのですから。

そもそも本質として、遅れたからと言って悪いことはひとつも無い。無理をして付いていく⇒事故や落車はもっとも避けるべきことです。

※外出自粛規制が解除されたとはいえ、当面の間はソロで走ることにしています。

そして、ベテラン勢もうかうかしていると足元をすくわれてしまうのです。心肺機能の高い学生さんなどは乗り始めてたった数ヶ月で、特にヒルクライムではベテラン勢を置き去りにする場合も。

競い合い順位を付けるのはレースの場だけで良い。レース以外の場所でもZWIFTだってある。グループライドは協調しよう。

競技勢やレースガチ勢のトレーニングとグループライドは、同じロードバイクに乗っていても全くの別物。

ぴよぴよ貧脚実録マンガ (自転車)

雪わいこ ( @waiko084 ) さん作のほっこりあるある貧脚ローディー漫画

おまけ|他業界のアシタカ大喜利まとめ

僕のリプも引用されています。