ホイールバランス再び流行の兆し!?
ホイール重量偏差の測定値をワットで証明した初めてのケースかもしれません。
Legend Wheels XR-ONEシステム
40km/hではホイールに10gの偏りがあるとパワーロスは7.9w。20gの偏りがあるとパワーロスは11.2wにも及ぶ。
GCNのYouTube動画内に映像と解説がありますが、この測定値はホイール1本の値であり前後ペアだと単純計算でパワーロスは2倍になる。
但し推測ですが前後ホイールの重量の偏りが同位相の場合、90°ズレている場合、180°位相がズレている場合などでは、体感でも実際のパワーロスも変わってくるのではないかと思われる。
ホイール1本当たりのデータでも50mmディープからロープロファイルアルミリムに変えた事と同等なパワーロスが生じていることになる。
ホイールの重量偏差、重量の偏りの最大値を片輪25g前後合計50gと仮定すると、パワーロスの最大値はフル内装エアロロードとノーマルロード並の差が発生することすら推測できる。
10年ちょっと前に流行ったホイールバランス
およそ10年前ごろ、タクリーノや現CDJ TOKYO野澤伸吾さん(当時Y’s Road志木店)らが取り組んでおり、個人でも回転抵抗を極力減らしたベアリングでバランサー台を自作してホイールバランス取りが一部のマニア間で流行した。
僕も当時興味を持ち、手持ちのホイールや友人知人のホイールで重量バランスを調べた結果・・・
10年以上前のリムブレーキ用ホイールでの話になりますが、シマノ・デュラエースC24(WH-R9100-C24)やMAVICキシリウム・エリート以上のグレードは無施工のまっさらでもバランス最高レベル。
個体差は小数点以下1g以下に収まり、バランス取りのための重りは2g以下で済む。
カーボンリムはメーカーや製品によって差が大きく、トータル30g近くの重りを貼ってやっと重量バランスが取れるホイールも少なからず有りました。
カンパ・ボーラ35やウルトラ50はカーボンリムの中では比較的重量偏差が少ない部類でした。それでも10~20g程度の重りを貼って重量バランスが取れる。
重量偏差の大きなカーボンホイールは30g近くの重りでようやく重量バランスが取れたり。
精度の高いアルミリムと樹脂と繊維で構成されているカーボンリムとでは、こと重量偏差の観点から見ると素材の違いから均一性に差が出るのは致し方ないかもしれません。


MAVICキシリウム・エリート以上のグレードは、バルブホールの対角線側に削られていない箇所があり、バルブの重量とある程度は相殺されるようになっている。シマノ・デュラエースC24(WH-R9100-C24)も同様。
MAVICジャパン中の人に以前質問したことがありますが「重量バランスを整えることが本来の目的ではない」と言っていました。
しかし精度の高いアルミリムと、このバルブ対角線の重量増で結果として重量偏差の少ないホイールになっています。
僕の体感でも10g以上重りを貼ってバランスが取れるカーボンホイールは感覚でも明確に差が出る。
滑らかにスムーズに進む感覚。同じ路面を走ってもドタドタバタバタする感覚から高級車の乗り心地になるような。
1g前後の重りで済むようなNAVICキシリウムSLやR-SYS SLRなどでは、体感上で違いは感じられませんでした。
カーボンリム重量の個体差はカタログ値から±20g程度、大抵はプラス側に振れカタログ値より実測で重いことが知られています。
重量偏差の観点でも同じように、最大で30g弱までの重量バランスが崩れている。
GCNの動画内では施工の手間と作業時間が普及の妨げになっているのでは、と指摘されています。
簡単に測定ができないこと、専用ツールが必要な事も要因の一つでしょう。
個人的な推測ですがシミー現象(ウォブル現象)と呼ばれる自転車の暴れも、ロードバイクの例に限ればホイールバランスの崩れが原因のひとつではないかと仮説を立てています。

精度は劣るけどバランス測定台自作して再挑戦したくなってきました。




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