【MAVIC JAPAN公式】村上のボヤキ部屋#1を見た
ホイールは外周の軽さと横剛性で決まる!21年モデルの新COSMICでホイールの全貌を解説!
MAVIC COSMIC SLR 45 DISCに代表される、2021年モデルで刷新されたMAVICカーボンUSTホイール。
MAVIC Japanの村上さんがそのコンセプトを語っています。
MAVICファンとして動画の内容は概ね同意です。
しかし特定他社の名前は挙げていませんが、メーカーの中の人の発言としては攻めていると思う。
#1という事は続編もありそうで期待しています。
MAVICのホイールは基本的に耐久性が高く長持ちする。スポークも折れにくく振れも出にくい。信頼性の高い設計がされています。
※フリーボディのメンテナンス作業は定期的に必要(特にID360は)
必要な剛性が確保されている前提で、ホイールの外周部=リムやタイヤ、チューブは軽い方が、特に加速と登りは速くなります。
但し軽ければ軽いほど良いのか?軽さだけで判断していいのか?というと、それは違う。
リムの剛性が劣っていてヨレる。フニャフニャ。
タイヤは極端な軽量化に走るとパンクしやすくなる。
軽すぎるチューブもブチルなら肉厚が薄すぎて装着時にチューブを噛んでパンクしやすい。正確な装着技術が必要になります。ラテックスチューブは空気の抜けが早いので、乗る度に空気を入れる必要があります。
要はメリットとデメリットは背中合わせ。
よくよく検討して自分に合ったホイールを選びましょう。
ホイールはカタログ重量が重要ではない
カタログスペックのホイール重量が重要なのではありません。体感しやすいのはホイール外周部リムの重量。
ハブがどんなに軽くてもその違いは感じにくく、コスパの良い選択と言えるかどうかは疑問です。※山岳用軽量バイクのようにトータルの車両重量の軽量化は、別の意味で使用状況によっては有効です。
だからと言ってホイールは重くても良いのか?と言えばそんなことはないです。
しかし一般ユーザーにとって完組ホイール全盛の今、リムの重量を測る術はありません。手間と時間がかかり過ぎるし、サンプル数が少なすぎて比較対象もありません。
のむラボさんのブログからピックアップして調べるか
海外に完組ホイールのリム重量を一覧表にしているサイトがあったのですが、今は見つからない…
また、リム重量だけで選ぶのも早計です。レースに出場するのか?平地の巡航速度は?走行速度の上昇と共に、多少の重量増のデメリットは消えて来て、空位抵抗の減少=エアロ効果が重要になってきます。
信頼のおけるMAVICホイール。僕も愛用していますが、だからと言って他社ホイールは良くないのか?
そんなことはありません。
MAVICが採用していないリアのハイローフランジは、左右のスポークテンション差是正と駆動剛性を上げるには非常に有効です。
実走には影響ないと思っていますが、良く言われているシャフトの回転抵抗は、MAVICよりも軽いホイールはたくさんあります。
剛性について
縦剛性、横剛性、駆動剛性と剛性が高ければ高いほどロスはなくなって早くなる。しかし乗り手にとって過剛性になると、振動で跳ねやすかったり、ロングライドで疲れやすくなったり、高級ホイールなのに逆に重く感じてしまったりしてしまう場合もあります。
ホイール選びのために
何が良いかではなく、あなたに合った最適なホイールは何か?
- 今使っているホイール(基準になります)
- 用途は?走り方は?(レース、ヒルクライム、ロングライド、ユルポタなど)
- 平坦路の巡航速度
- 体重と出力(必用な剛性が変わってくる)
- 予算
- チューブレスタイヤを使いたいか?
ユーザーによって、目的によって最適なホイールは変わってきます。
1ペアで済まなくなってしまう原因にもなっていますが…
通称鉄下駄ホイールからファーストステップのグレードアップにカンパニョーロZONDAが鉄板になっています。海外通販で安いという理由もありますが、コスパの良い、良く走るホイールです。
でも体重の軽い人や女性には、よりリム重量が軽く慣性モーメントが小さいMAVICキシリウム系ホイールの方が良さそうな気もします。
傾向としてカンパニョーロはナローリム時代と比較して新しいモデルは高剛性化されてきている傾向。ナローリムのBORA G3が良かった…という人も。
対してMAVICは新しいモデルほどマイルドになり、足が売り切れても踏めて走れるホイールになってきています。出力W数が低いときでもホイールのスイートスポット=美味しい領域が味わえると言うか。
的確なアドバイスができるかどうか自信はありませんが、知っている範囲で、経験した範囲でコメント欄またはTwitterでご相談に応じます。
ETRTO規格について
動画で触れられているETRTO(エトルト)規格について。タイヤやチューブのサイズ合わせや互換性にとって、非常に重要な規格です。
ロードバイクのチューブレスタイヤに限らず、特に小径車、ジュニアロード、車椅子などでは「同じ〇〇インチなのに合わない!」となりがち。特殊な寸法のETRTO規格サイズが存在します。
迷ったら、わからなかったら必ずETRTO規格を確認しましょう。
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