サラ・ヴォーン「ラバーズ コンチェルト」
A Lover’s ConcertoはフジTV月9のドラマ不機嫌なジーンやCM、映画の挿入歌にもなっているポピュラーソング。原曲はバッハのメヌエットといわれています。そのラヴァーズ・コンチェルトをサラ・ヴォーンがこぶしをきかせて大胆なフェイクで歌いあげる。
アルバムに収められているほかの曲も、馴染みのある名曲ばかり。ジャズボーカル入門から、いつまでも飽きずに聴けるエバーグリーンなアルバム。ゆったりした休日に聴きたくなるアルバムです。JAZZボーカル入門にもお勧めできます。
しかし、そこはサラ・ヴォーン、あっさりした軽さとは無縁、濃い~ですわ。肩の力を抜いて歌っても、少々の崩しが入っても、原曲を損なわずに、でも歌っているのはやっぱりサラ・ヴォーン。優れた歌唱力と説得力に満ち溢れたサラ・ヴォーンのボーカルに他なりません。
このアルバムのような「聴いた事ある~」曲からサラ・ヴォーンやジャズボーカルに触れて、枯葉にも辿り着いて欲しい。本当のジャズボーカルの魅力、サラ・ヴォーンの魅力や凄さは枯葉にこそあると、僕は思っています。
重苦しいとか、暑苦しい、くどい、と感じる人もいるかもしれませんが、ダイナミックにスイングする迫力と疾走感が、ジャズの魅力だと思っています。
パワーとエネルギーが伝わってくると言うか。
安心して聴ける無難ポピュラーソングから、ぶっ飛んだアドリブスキャットまで。ジャズボーカルの女王の名は伊達ではありません。
アルバム収録曲は
- ラヴァーズ・コンチェルト
- スターダスト
- 酒とバラの日々
- ムーン・リヴァー
- いそしぎ
- セプテンバー・ソング
- イエスタデイ
- ミスティ
- オール・オブ・ミー
- マイ・ファニー・ヴァレンタイン
- 煙が目にしみる
- 誰かが誰かを愛してる
- イパネマの娘
- シャレード
- ラブ
- ミッシェル
- ダニー・ボーイ
- 想い出のサンフランシスコ
サラ・ヴォーンのDVDも久しぶりに見直して、レビューしたいと思います。
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