BRIDGESTONE ANCHOR 新型エアロロード RP9
5月15日に行われたJBCF 群馬CSCロードレース5月大会。Team Bridgestone Cycling山本哲央選手の優勝で幕を下ろしました。
競輪に転向した窪木一茂選手に続いてTeam Bridgestone CyclingがJプロツアー2連勝となった訳ですが
優勝した山本哲央選手は現行市販車フラッグシップモデルになるRS9sを使っていました。が!
沢田時選手の乗っているバイクにご注目!(アンカーBlog画像参照)
現行ブリヂストン・アンカー市販ラインナップには無いディスクブレーキ仕様の新型エアロロードを駆っています。
これは意匠登録から噂されていたブリヂストンの新型エアロロードバイクだ!
いよいよ実戦投入され、市販化目前となってきた模様です。
BRIDGESTONE ANCHOR 新型エアロロード RP9
フレーム、フロントフォーク、ステムの意匠登録から形状は予想できていましたが、改めてまとめると
- エアロロードフレーム
- フロントフォーク、ヘッドチューブ、ダウンチューブは特にエアロ化を意識した形状
- ドロップシートステー
- スルーアクスル・ディスクブレーキ仕様
- RP9専用ステムを使用したワイヤー類(ブレーキホース)完全内装
- エアロシートポスト(確実な固定力で信頼性の高い2本ボルト止め)
品番は明らかになっていませんでしたが、Twittterで話題になっていたブリヂストン新型エアロロード意匠登録出願まとめ。
ブリヂストン新型エアロロード意匠登録まとめ
Twittterでこの情報を知ったときは、ついにブリヂストンがディスクブレーキ化&エアロロードに本気出して来た!とテンション上がりました。
フレーム
形状からエアロ化、空気抵抗を強く意識していることが伺えます。画像からスルーアクスルであること、ディスクブレーキ台座の存在も判明。シートピラーの形状も丸パイプではなくエアロ形状になっていることも分かります。
左チェーンステーにはブレーキホース内装穴も。
フロントフォーク
フロントフォークもエアロ形状。スルーアクスルにディスクブレーキ台座、ブレーキホース内装であることも分かります。
ステム
RP9意匠登録出願とほぼ同時に出願された専用ステム。ワイヤー類完全内装であることが伺えます。ステム下側からコラム前方に通し、ヘッドチューブに導いて内装する形状となっている。
意匠登録に出願された各部の形状からディスクブレーキ仕様のエアロロード。専用ステムを使ったワイヤー類完全内装であることは予想されていました。
その新型エアロロードのプロトタイプがいよいよ実戦投入された訳ですが、沢田時選手の駆る新型エアロロードには既にUCI認定されている模様。
と言うことは今後の仕様変更などは無く、設計や仕様は完成系になっているということが推測されます。
UCI認定フレーム調べてみると、、、
ブリヂストン・アンカーUCI認定フレーム
UCI認定フレームリスト(UCI approved Frame List)pdfファイル。ブリヂストン認定フレームは11ページ目。
RP9は2020年7月29日に申請済み。その認定内容はというと、
フレーム名称 | フォーク名称 | 車種 | サイズ | 認定日 | フレームコードNo | フォークコードNo |
RP9 | RP9 | ロード | 44S~53LL(4) | 2020年7月29日 | BSC-RP9-RD | BSC-RP9-RD |
ブリヂストンアンカーのロードバイクは、今まで市販されているモデルはリムブレーキ仕様のみ。なのでブリヂストンのUCI認定フレームのところだけを見ると分かりにくいのですが、リストの他社を見てみます。
LOOK ※ページが分かれているので全ての認定フレームリストではありません。
分かりやすいようにページが分かれていないメーカーをピックアップしてみます。例としてCHAPTER2
同じモデルでもリムブレーキ仕様とディスクブレーキ仕様では、それぞれ別のフレームとして認定が必要であることが分かります。
ブリヂストン RP9のスペック
意匠登録出願とUCI認定を合わせて見てみると、ブリヂストン新型エアロロードRP9の仕様が詳細に見えてきます。
前述した特徴に加えて分かったことは
- フレームサイズは44cmのSサイズから53cmのLLサイズまでの4サイズ展開
- ディスクブレーキ仕様のみ。リムブレーキ仕様は無し
- 専用シートピラーが必要になるエアロロード。サドルの固定方式は確実で信頼性の高い2本ボルト止め。
UCIにはディスクブレーキ仕様の1モデルのみが申請されています。
東京オリンピックに向けてナショナルチームに供給されているトラックフレームPRZ。その開発とカーボン技術が新型エアロロードRP9にも惜しみなく注がれているでしょう。
ディスクロードに関してはスペシャライズドやTREKなど海外大手メーカーから後れを取っていたブリヂストンアンカー。
確かな品質と信頼性。スモールサイズでもバランスの良い乗りやすいフレームスケルトン。
※一部の海外メーカーの女性向けスモールサイズのフレームは「こんなスケルトンではどう見ても乗りにくいだろ!」と無理やりサイズを小さくしただけの、フロントセンターやトレール等の設計に無理があるモデルも多く見受けられます。
女性向けスモールサイズのフレームスケルトン設計は、ブリヂストン・アンカーが世界一と言っても過言ではありません。
実戦投入されて既に金型も完成しており、市販も間近となっているのか?それとも次期新型デュラエースR9200で組まれた完成車として発売されるのか?
このあたりは現時点では不明ですが、満を持して登場する新型エアロロードRP9に大いに期待したいところです。
5月20日追加情報
BRIDGESTONE ANCHOR RP9ティザーサイトオープン
BRIDGESTONE ANCHOR 新型エアロロード RP9専用WEBサイトが開設されました。
発売は9月予定。気になる価格はフレームセットで税込み495,000円。完成車価格は未定となっています。
プロモーション動画のライダーはTeam Bridgestone Cycling所属の国内アワーレコードホルダー今村駿介選手。
9月発売予定で完成車は未定、、、と言うことは、
・現行シマノ・デュラエースR9100又はR9150グループセット完成車での発売予定は無いということ。
もしかしてR9200発表待ちなのか!?と希望的観測をしてしまうのですが。
興味をそそられるフレームですが、選手向けに剛性高めな予感。「おっさん、衰えてるんだから無理するなよ」との声も聞こえてくる。
初期のネオコットのようにソフト、ミディアム、ハード、又はLOOK 785 HUEZとRSのように剛性を選択可能であれば、候補に挙がるかも?かも?
10月13日追記
専門各紙のインプレ記事、チームブリヂストンサイクリング各選手のTwitterからすると、ガチガチのイメージだったが以外にもしなやか。ダンシングでも良く伸びるとのインプレが多数です。
ブリヂストンアンカーRP9完成車仕様
9月1日追加情報
シマノ新型デュラエースR9200とアルテグラR8100の正式発表に伴い、アンカーRP9も完成車の仕様と価格が公表されました。
アルテグラR8100完成車で税込み660,000円。デュラエースR9200完成車で税込み1,210,000円となっています。
シマノ新型12速コンポーネント搭載車としては、非常にコストパフォーマンスの良い価格設定。
レーシングカラーのアップチャージは、プラス165,000円とお高め。
未発表だったジオメトリーも公開されています。従来のANCHORから受け継いだ安定のトレール寸法で抜かりはありません。
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