奥行きや立体感はソースで決まるもので、機器は関係しないのか?
創造の館Youtube動画『質問コーナー19~耳のいいアーティストが機器にこだわらないのはなぜ?』
ステレオサウンド誌『レコード演奏家訪問』『ザ・コニサー』で、過去に何人ものプロの演奏家が紙面に登場しています。
ピアニストの仲道郁代さんはゴトーのホーン型マルチウェイ。東フィルの首席バイオリニスト。
作詞家の松本隆さんは生粋のオーディオマニア。JBL4343、アポジー、アンサンブル・プリマドンナ、ビビッドオーディオG3 GIYAなどなどのスピーカー遍歴。アンプはマッキントッシュMC275からゴールドムンドMM2&9やジェフローランドなどなど。別宅にも別系統のオーディオ装置を揃えるこだわりよう。
偏った情報発信で動画視聴者を都合良く誘導するなよ。確証バイアスに依るチェリー・ピッキングやエコーチェンバーの利用ってヤツですね。
それはさておいて・・・


正論と理論でオカルトオーディオをぶった切る!さすがですね!
見た目と値段に騙されている小金持ちの涙が目に浮かびます。

創造の館の言うことは鵜呑みにしないようにね。正しいことを言ってるとは限らないよ。

測定して証明してみろよ!ブラインドテストでも違いがわからないだろ!

それでは説明しよう。ツッコミどころは多いが
「奥行きや立体感はソースで決まるもので、機器は関係しません」とあるな。
以前は「音像は左右スピーカーを結んだ一直線上に並ぶ」と言っていたはずだが、その矛盾は改めてということで。
機器によって音場の奥行きは多いに変わる。創造の館氏もJBLとB&Wの比較試聴で「違いがある」事は経験済みのはずだが。
前出の松本隆さんも「4343は(音場の)奥行きの出るスピーカーじゃない。音が前へ前へと出て来るタイプ。アポジー・ディーヴァやアンサンブル・プリマドンナが良く鳴ったときには(音場が)前にも後にも広がりスピーカーの存在が完全に消える。時に外側にも定位する」とステレオサウンド誌No.104で語っている。
全く持って同感である。
「数字はただの記号」「数字は客観、解釈は主観」「分析の9割以上が前処理」「値の確認より定義の確認」「数字は嘘をつかないが、嘘つきは数字を使う」
こんな言葉を思い出した。
音場再現に優れた優秀録音盤を聴く

「録音の良いソース、優秀録音盤」に奥行きや立体感が含まれている。再生するとどのように聴こえるかは、周波数特性や歪みなどの機器の測定では分かりません。
そもそも2本のスピーカーで再生されるステレオフォニックなファントム音場、センター定位のボーカル音像も、そこから音が出ている訳ではなく(左右スピーカーの中央に音源は無い)聴き手の脳内でセンターに定位される訳で。前後関係も同様。
2チャンネル・ステレオフォニック再生における音場、音像は人間の脳内で形成されるイリュージョンの世界。人の聴覚の研究こそがオーディオの音を科学する。
未だ研究中で科学的に解明されていないことや、数値化不可能な事象も少なくない。それをフラセボ扱いすることは科学ではない。
スポーツの分野など個人差を許容した上で、科学のメスが入れられているジャンルから思考を学べることも多い。
終わったばかりのWBCで活躍したチェコのサトリア投手や星野伸之の遅い球をなぜ打てないのか?
これだけ資金も人材も投資され科学的に解明が進んでいるのに、ピッチングもバッティングもフォームに個人差があるのは?などなど。
未経験者まで含めると、フライボールの落下点を見極められず見当違いの方向、特に前後の距離感があいまいだったり。
幼少期からの屋外遊びの減少で、動的な位置関係を把握する定位能力が低下しているとの説があります。
薄暮でボールを見失ってしなうかなども、視力特に動体視力においても個人差は非常に幅広い。
個人差を踏まえての科学なんです。

ヘッドフォンやイヤホンでは、2chスピーカーオーディオの音場とは再現性が全く異なる。
なので、スピーカーで聴くことを前提として、これから話を進めることにします。
XLO テスト&バーンインCD
トラック6:キース.O.ジョンソン博士の音場空間解説
1分20秒「これから後ろに移動してみます。マイクから離れるにつれて私の声も後退し、次第に音場感も出て来ます」
※音場感=ジョンソン博士の語りの直接音だけでなく、反響や残響も聴こえるようになる。話は反れますが、音場感の録音には無指向性マイクを使い音源とマイクの距離も重要ともわかります。
1分45秒「どんどん後ろに下がります。10フィート(3m)下がりました」
XLOケーブルの輸入代理店ノアの日本語解説書(20ページ)付属。
各種テストトーンに加えて、トラック6のキース・ジョンソンの音場空間解説は圧巻。
ジョンソン氏はリファレンス・レコーディングス社及びスペクトラル社の中心人物。音場の3次元空間録音及び音場再生オーディオシステムに確たる信念を持っている。
「だんだん後ろに下がります」「3m下がりました」がオーディオ装置によって聴こえ方がまるで違う。
スピーカーとそのセッティングが1番ですが、アンプやケーブルでも変わります。
「3m下がりました」が正確に再現されるオーディオ装置もあれば、とりあえずちょっと後ろ程度にしか聴こえないオーディオ装置、全く判断不能なオーディオ装置などなど。

百聞は一見に如かず。
スペックからわからない事象なので、様々なスピーカーやオーディオ装置を聴いて経験値を増やすしかない。
芸能山城組/交響組曲AKIRAも様々なオーディオ装置で聴くと、驚くほどに音場の展開や奥行きの深さが違います。スペックや測定値など数値だけで判断してしまい頭で決めつけない事ですね。
また創造の館氏は別の動画(質問コーナー20)では「正弦波で違いが無いものが音楽ソースで違いが出る事は無い」とも言っています。
「スピーカー端子の極性を逆にしても音が変わる事はありません」とも。

これが変わるんですね。
ステレオ音場の解析法とその応用|NHK総合技術研究所|中林克己(pdf)

昔のJBLのユニットは逆相だった。製品個々や年代でも様々だが3ウェイの中域だけ逆相なんてのも。1991年発売のプロジェクトK2 S9500以降正相になった。
X(旧Twitter)でちょっと前に荒れた話題だけれど「JBLでクラシックは鳴らない」発言。
歴史も長くモデルも豊富に有り過ぎるから、一括りに「JBLは~」はそもそも主語が大き過ぎる訳ですが・・・。言葉足らずで炎上したけど、言いたかったことはわからんでもない。
ジャズやロックの迫力を再現するには、昔のJBLは逆相や製品のムラ(誤差)の大きさを逆手に取って、他に代えがたい迫力や熱気を上手に演出していた。
しかし、こと発音減としてスピーカーの存在が消え、奥へ奥へと展開する3次元音場再現となると逆相や製品ムラはマイナス要素になってしまう。
音場再現を高めるのに、ユニットを測定して左右誤差最小のマッチドペアにしたり、エンクロージャーを金属製にして音響特性の精度を高めたり。
パワートランジスタの温度ドリフトを最小限の誤差に抑える為に、これも特性測ってマッチドペアにしたり。
こんな製品に音場再生に優れたものが多い印象。
前出のXLOテストCDにも「正相」「片チャンネル逆相」「左右逆相」のテストトラックがあります。
聴き比べてみてください。
英DECCA、ハルモニア・ムンディ、マーキュリー・リヴィング・プレゼンス、初期TELARCなどに代表されるワンポイント無指向性マイク録音で、アンビエント成分が収録されているソフトをスピーカーケーブルプラスマイナス逆に接続して聴いてみると簡単に実験可能です。
正相と逆相で音は変わります。
モーリス・ラヴェル: 管弦楽作品全集第1集/スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ
オーケストラの楽器群の並びが聴感でわかりやすいソフト。特にボレロはわかりやすい。
オーケストラの配置、音場の広がりや奥行きがはっきりと聴き取れます。
UK DECCAオリジナル盤は上には上があるという意味で。
スネアや大太鼓とフルートが一直線上には並ぶ訳がない。楽器の前後感はオーディオ機器次第で聴こえ方がまるで違います。
空間や音場を的確に捕えながら、柔らかさと力強さ双方を備えた優秀録音盤。
僅かな演奏ノイズも装置によって「聴こえる」「聴こえない」があります。
名手ピーター・マッグラスによって、ショップスKFM6コンデンサーマイクで捉えた空間に解き放たれた音の造形、オーディオ装置によって聴こえ方が変わります。
無指向性マイク3本を使いコンプレッサーやディレイやエコーなど余計なマスタリングを一切していないピュアで広大な音場感。明瞭な音像定位とダイレクトな鮮度感と生々しさ。演奏も良く5つ星のテラーク優秀録音盤。
長岡鉄男は「これだけは聴いてほしい。他の全てのハルサイは捨ててしまってもいい」と絶賛。
他にもBooklogのタグ”優秀録音”に3次元音場のアルバムを多数お勧めしています。
宜しければご覧ください。
優秀録音盤紹介記事に3次元音場が収録されているソフトをピックアップしています。
そして聴いてみてください。スペックや測定で2chスピーカーオーディオの聴こえ方の全てが解明されている訳ではないのです。聴いて違いを体験するしかありません。
オーディオ機材の見た目や値段の問題ではありません。測定値やスペックなどの数字を頭で判断するだけでは見えてこない世界があるのです。


オーディオの「正しい方向」はひとつではありません。百人百様の「正解」があるんです。
主観や好みの押し付けは良くないこと。
数字や科学で方向性を示しているように見えますが、実際は主観の押し付けに過ぎません。
オーディオショーやショップで何度も聴いて、傾向を把握してたつもりの機器。それが愛好家宅での徹底した使いこなしで全く違う音で鳴っていた。こんな経験も1度や2度ではありません。
また、他人のオーディオシステムや愛機をけなしたり、音を聴いてもいない機材を評価するのは慎むべき。オーディオ愛好家同士のマナーでもあります。
先に書いたように使いこなしや部屋の違いで、同じ機器が傾向の違う音で鳴ったりしますから。ショー会場で1回聴いただけ、のような機器も貶すのは慎むべきかと。

3次元音場が再現されないオーディオ機器は劣っているんじゃないの?

音楽を聴く感動や驚き、自分の聴き方の感性に3次元音場は重要ではない。そうしたソースを聴いていない。それはそれでひとつの正解なのです。
モノラル録音時代のマリア・カラスの歌声が理想通りに鳴ってくれれば、を目標にオーディオと音楽を追求しつつ楽しんでいるマニアもいます。
僕とは方向性が異なるけれど、これも一つの正解なのです。
注)モノラル録音でも奥行き感のあるソフトもあります。
「バッティングに正解は無い。但し明らかな間違いはある」落合博満
忠実再生=ソースに含まれた音と創造の館氏自身が定義しているのだから、ファントム音場の展開が「オーディオ機器は関係しません」は、音像の前後位置関係を提示できる機器とできない機器があるのだから、明らかな間違いと言えますね。
個人的には音場は聴くと言うより”見る”感覚が近いかもですね。音像の大きさや実在感そして彫りの深さ、ボーカルの口元の大きさ、音場の奥行きや高さなど”音色”とは異なる音の造形の話なので。
オーディオショーやショップでの試聴含めて、好みのアーティストや音楽ジャンル以外もいろいろな音楽を聴き、いろいろなオーディオの音を聴いてみる。自分なりの「良い音」の方向性は、経験から自然に生まれてくるのではないでしょうか。
ジャズ喫茶や音楽喫茶に行ってみるのもお勧めします。高額機材をあれこれ買い替えなくても、様々なオーディオ機器の音を聴けますしね。
一定レベルの物理特性はクリアする必要は有るかと思いますが、特性至上主義者の主張は半世紀近く前に五味康祐が既に論破しています。
(優れた特性の機器でも音量を上げると)「ピアノの高音と低音で大きさの違うピアノを弾いているように聴こえる」などなど。

音像の大きさや実在感、音場の奥行きや高さなど、音像や音場の造形はオーディオ機材によってさまざまに違いがあります。アンプでもケーブルでも変わるんです。
ボリュームの部品ひとつ、トランジスタや真空管ひとつ(ペアだが)とっても左右誤差やら偏差やらだけでも音像や音場の造形が違ってきます。
つまり、アンプで音が変わる、違いがあると言うことです。

スピーカーを除けばほとんどのオーディオ機器は可聴帯域の周波数特性フラット。古い製品でも歪は少ない。
これらを「音色はありません」「ハイエンドと同じ」としておけば、ハイエンドに懐疑的だったり妬みの感情を持つ経験値の少ない信者を獲得でること。ジャンク購入⇒Youtube動画⇒撮影後に機器を創造の館shopで販売と、一粒で二度おいしい商売ですね。
ハイエンドを否定しておけば投資額(動画ネタのオーディオ機器)は安く済みますし、測定&リペア後に商品としても手ごろな価格で売りやすい。「館さんが測定してハイエンドと変わらないお墨付きを貰った機器」として、購入者さんや動画で扱われた機器の愛用者さんは満足しているのかも。
知らんけど・・・
オーディオ機器や音の解説で間違った事を言っていなければ、動画も物販も自由にすればと思うのですがね。

ブランドや見た目、価格ヒエラルキーに毒されてるのは創造の館自身なんじゃないかな~
ブーメラン刺さってると思うけど。

偽ブランド品お勧めなんかしてないで、フランク三浦でも使ってろって!










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