スピードスケート・女子チームパシュート
2018年11月16日スピードスケート・ワールドカップ帯広大会女子チームパシュート
平昌オリンピック金メダリストの3人、高木美帆選手、高木菜那選手、佐藤綾乃選手がリンクレコードを更新。引退した菊池彩花さんはナショナルチームのアシスタントコーチとして帯同しています。アウト側からコーナーで対戦相手のドイツを追い抜いてのリンクレコードは凄いです。
オリンピックの金メダルは大きくメディアで取り上げられましたが、厳しいトレーニングを継続して重ね、努力して結果を残している選手たち。もっとメディアで取り上げてほしいと思うのは僕だけではないはず。
マイナースポーツはYoutubeで競技結果を知り、映像を見る事が増えました。
平昌オリンピック女子スピードスケート団体パシュート
ヨハン・デビットコーチ就任後からの驚異的な世界新記録3度の更新、そして平昌オリンピックでの金メダル。
平昌オリンピック決勝でスタート直後の第1コーナーでの隊列とフォームの揃い具合の凄さ。そして金メダルという最高の結果に結びつけました。
柔よく剛を制す。柔よく剛を断つ。何度見ても凄いです。スタート直後の第1コーナー進入時の隊列の整い具合は、何度見ても鳥肌が立つくらい凄い!
フィニッシュライン前の最終コーナーでの佐藤選手がバランスを崩しそうになった事・・・限界を超える高速でオランダを上回るタイムで滑り、脚は乳酸が溜まってパンパンになったギリギリの状態。転倒することなく良く踏み留まったと思います。
オリンピック後のテレビやネット上では、佐藤選手のところでオランダに抜かされているだの、最終コーナーでふらついただの、一部に批判している人が見受けられます。
しかし、日本チームは一定のラップタイムでブレることなく周回を重ねており、転倒することなく踏みとどまっている。
転倒してしまいメダルを逃してしまったら、批判も致し方なしかもしれませんけれど。結果を残しているのだから、称賛に価こそすれ、批判には当たらない。
オリンピック金メダリストであり、世界記録保持者なんですから。
ラップタイムは正確に38秒台を維持している。佐藤選手の周回のときにだけ対戦相手のオランダが無理をして37秒台のラップを出し、一時的にリードを許しただけ。
後半にオランダが失速することも、コーチや選手たちは織り込み済みだったと思います。
日本チームはペース配分も隊列もムラや無理が無く整っていて、対するオランダは周回ごとのラップタイムにムラがあり、隊列も日本チーム程に整っておらず、後半に疲れが見えてペースが落ちてしまった。
あの場面で感情的になってしまいオランダに張り合い、37秒台のラップで無理をしてペースを上げていたら、、、もしかすると日本チームも後半に失速してしまった可能性もありえます。戦略的にも結果としても成功といえる、素晴らしい滑りだったと思います。
批判している人は、スポーツで自身の限界まで、又は限界を超えたギリギリのゾーンを経験したことが無いのではないでしょうか。時速50kmでオリンピックレコードとなるスピードで滑っているんですよ。
適正や練習量にもよるのでしょうが、自転車競技でもこのような”中距離”が一番キツいです。
※佐藤選手のマススタートでの転倒は巻き込まれた事故で、本人の責任ではありません。
平昌オリンピックではナショナルチームメンバーでありながら、パシュートメンバーから選考に漏れてしまった押切美咲選手とメンバーの友情と仲間意識も感動を呼びました。
継続して努力している選手に拍手を!
平昌オリンピックで結果を残した強化体制は自転車競技でも
平昌オリンピックで記憶にも記録にも残る、素晴らしい結果を残したスピードスケートのヨハン・デビットコーチ。その指導力は、今では誰もが認めるところでしょう。
トレーニングセンターで強化指定選手は共同生活をし、科学的に優れた、より効率的でもあるが、選手は過酷なトレーニングに明け暮れる日々を送る。
これと全く同じ選手強化体制を東京オリンピックでのメダル獲得に向けて、日本自転車競技連盟の中野浩一選手強化委員長が作り上げています。
フランスからメダル請負人ブノワ・ベトゥを日本ナショナルチーム自転車競技短距離種目のヘッドコーチに迎え、強化指定選手をスピードスケート同様に共同生活、合宿生活で過酷なトレーニング。
東京オリンピックでのメダル獲得へ向けて、万全の態勢を整えて練習に取り組んでいます。
日刊スポーツのWEBニュースサイトでスポーツコラム、ブノワジャパン通信を発信中
スピードスケートでも夏季のトレーニングに取り入れ、ヨハンコーチの元では練習量が格段に増えたと言われる自転車。東京オリンピックではブノワコーチの元、成長著しい自転車競技にも注目してください。メダルも充分に期待できます。
スピードスケート女子団体パシュート世界記録更新
2020年2月14日、アメリカ・ソルトレークシティーで行われた世界距離別選手権。
平昌オリンピックで金メダルを獲得したメンバーそのまま。高木美帆選手、高木菜那選手、佐藤綾乃選手の3人が、2分50秒76のタイムで優勝。同時に自身の持つ世界記録を0秒11更新しました。
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