ベアリングについて
信頼の日本製ベアリングNSKとNTN
これだけ精度の高い工業製品が数百円、高くても千円台ちょっとで購入できるのは素晴らしいの一言に尽きる。
しかも日本の製造業の多くが生産工場を海外に移している現代でもベアリングはMade in JAPANである。
自転車専用部品ではなく、多くの工業製品に使われているシェアの高い凡庸品で量産が効くからなのでしょう。
VIVA!日本の製造業!!
ヘッドセットやMAVICのID360などには特殊な専用サイズのカートリッジベアリングが使われています。
このような特殊な専用サイズのベアリングを除き、一般的な工業規格サイズのベアリングが使われていれば、NTNやNSK製のベアリングに交換することが可能です。
価格も安く品質も申し分なく、いいことずくめ。
メカいじりの血が騒ぐサイクリストなら使わない手はないのです。
ラジアル、アキシアルどちらの負荷にも強い深溝玉軸受
縦方向(ラジアル)横方向(アキシアル)どちらの負荷荷重にも強く、摩擦抵抗が低く高速回転(ベアリングの設計上自転車よりはるかに上)に耐える深溝玉軸受の選択が自転車に使うならマスト。
MAVIC FTS-Lタイプのホイールなどに使われている(フロントハブとリア反フリー側)6901を例に取ると、、、
日本精工(NSK)6901VV両側非接触ゴムシール型深溝玉軸受
NTN6901LLB両側非接触ゴムシール型深溝玉軸受
ベアリング 6901LLBNTN6901LLU両側接触ゴムシール型深溝玉軸受
ベアリング 6901LLU日本精工(NSK)6901-H-20T1XDD1 MA NS7両側接触ゴムシール型ステンレスベアリング深溝玉軸受
日本精工 NSK ステンレス ベアリング 両側接触ゴムシール形 (6901-H-20T1XDD1 内径 12mm 外径 24mm 幅 6mm)NSKとNTNベアリングの呼び番号の見方はモノタロウで解説されています。
NSK製であれNTN製であれ、品番が6901で同じなら先頭の6が深溝玉軸受を表しベアリングのサイズも同じ。シールの形状の表記のみ各社で異なっています。
3桁または4桁の数字で表される品番が異なると、外径や内径そして厚みなど寸法が異なり互換性はありません。
数字で表されるサイズは必ず同じ物を選び、シールの型は除き必ず同じ品番、同じ寸法のベアリングを使用しましょう。
例えば6805であればどのメーカーを問わず、寸法は外径37mm×内径25mm×幅7mmの深溝玉軸受のベアリングであることを表しています。
3桁表記は一般的にミニュチュアベアリングと呼ばれているサイズの小さなベアリングです。
NTN | NSK | |
非接触ゴムシール型 | LLB | VV |
接触ゴムシール型 | LLU | DDU |
両側鋼板シールド型 | ZZ | ZZ |
片側鋼板シールド型 | Z | Z |
モノタロウはベアリングの品揃え、サイズや在庫も豊富です。業者だけでなく一般消費者個人でも購入可能。
サイクルスポーツ誌臨時増刊『自転車道総集編Vol.01』に21ページに渡りNTNの取材記事が掲載されています。
ベアリングについてのさまざまなことを深く詳しく知ることが出来ます。一読をお勧めします。
カップ&コーンに限らず工業型ベアリングも実用上は適度な与圧をベアリングに与えると耐久性が向上する。玉だけの精度やセラミックなどとこだわっても意味がない。レースの精度や耐摩耗性も重要など、ベアリングの基礎が学べます。
カートリッジベアリングなのに与圧を調整出来るMAVICハブの構造には意味があるんですね。
自転車道総集編Vol.1にはGOKISOの取材記事も載っています。精度の高さと異次元の回転の軽さを誇るGOKISOハブのベアリングもNTN製です。
スギノBB86プレスフィットBBベアリング交換
スギノ製BBのベアリング打ち替えはメーカー保証対象外です。自己責任での作業となります。作業に自信が持てる方のみ自己責任で行ってください。
※フレームにダメージを与えてしまう場合もあり得ます。
スギノプレスフィットBB86用スチールベアリングBB(SHPF)
特別回転が軽くなる訳でもなく(実走で体感できるレベルの差は無い)耐久性に疑問があるセラミックベアリングよりもスチールベアリングを愛用しています。
Sugino(スギノ) SHPF (BB86) STEEL通勤通学などや練習で雨でも走る、レースやイベント参加が多く雨もあり得るなどの使用状況で耐久性重視なら、シマノSM-BB92プレスフィットBBがシールがしっかりしているのでお勧めです。
シマノ製BBは手で回すと軽さは感じません。しかし実走で体感できるほどの大きな差はなく、軽く感じないのはベアリングの精度が悪い訳ではなく防水防塵の為。耐久性を上げるためにシールが2重構造になっているからです。
ベアリングにガタが出てきたのでBBごと交換ではなく、ベアリングの打ち替えをしてみました。
プレスフィットBBの圧入及び取り外しには専用工具が必要になります。
ACRZ プレスフィットBBボトムブラケット リムーバー&インストレーション bb86 bb90 BB30 BB386 PF30BBスギノ製BB86規格プレスフィットBBには外径37mm×内径25mm×幅7mmの6805ベアリングが使われています。
NTN 深溝玉軸受 ベアリング 両側非接触ゴムシール形 (6805LLB 内径 25mm 外径 37mm 幅 7mm)NTN製LLB両側非接触ゴムシール型を選択。
雨の日も走る事があるなら耐久性重視で接触ゴムシール型を選んだ方が無難です。
グッジョブ!!
シマノ・ホローテック2もカートリッジベアリングに与圧を掛けられる構造。
この回転の滑らかさなら、耐久性を犠牲にしてセラミックベアリングにする必要性を全く感じません。
無事に作業が完了し快調に使い続けています。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません