MAVICイクシオンPRO USTチューブレスタイヤがパンクしました

2020年8月14日

MAVICイクシオンPRO USTチーブレスレディタイヤ

使用頻度は少ないながらも、気に入って使っていたMAVICキシリウムPROカーボンSL USTホイール

角が取れた乗り心地の良さと軽快な走り。バランスの取れたオールラウンダー

その走りの良さを印象付けるMAVICイクシオンPRO USTチューブレスレディタイヤがパンクしてしまいました(泣

パンク自体3年ぶりくらいかも…

MAVICイクシオンPRO USTチューブレスレディ・タイヤがパンクしてしまいました。

先にTwitterにて報告済みではありますが…

運用状況
  • 走行距離少。サブバイクに乗っていた頻度が高かったので、800km以下しかこのホイールで走っていない。
  • 購入後=シーラントを注入後約3か月経過。
  • シーラントは推奨の半分~3分の2程度しか入れていません。
  • パンクする前のエア圧の低下は1日で0.3Bar程度。
  • シーラント注入直後にバイクに付けて走行し、ホイール(タイヤ)内部全体にシーラントが回るようにしています。
  • パンクした前輪の空気圧は4.8Bar。
MAVICイクシオンPRO USTパンク
片側のビートを外して、チューブレスバルブを抜いたところ

パンクしたときの状況

パンクしたときの速度は時速35kmくらい。舗装に穴があり段差になっている箇所で段差に気付くのが遅れ減速もままならず、ほぼそのままの速度で突っ込んでしまった。

走行ラインを変えて段差を避けられるような状況や場所ではありませんでした。

リム打ちパンクです。

チューブレスタイヤはリム打ちパンクはし難い。しかし絶対しないという訳ではないことを身を持って体験しました。

4.8Barの空気圧で運用していたフロントタイヤがパンク。

パンクの穴が大きくシーラントで塞がらない。使用量も少なかった。10秒以内でペシャンコに。

インフレーター(携帯ポンプ)で空気を継ぎ足してもエアー漏れは収まりませんでした。

反省点
  • 減速や体重移動で前輪荷重を抜いていれば…(ヘタクソ)
  • ここ数年パンクしていなかったので慢心もあったかも。
  • シーラントの量を最小限にしていたこと。
  • 空気圧を低め(4.8Bar)で運用していたこと。(推奨値より低めだったことが災いに)

リム打ちパンクと言ってもクリンチャーのチューブで発生するスネークバイト、切れたような長い穴ではなく千枚通しで突かれたような穴で、タイヤは切れてはいませんでした。

ロードバイクのタイヤの適正空気圧は、この記事を参照。0.2Barとか僅かに空気圧を変えるだけで走りの印象は大きく変わります。

当然と言えば当然ですが、チューブレスタイヤ、正確にはシーラントを必要とするチューブレスレディタイヤと言え、タイヤレバー、スペアチューブ、携帯ポンプ、Co2ボンベは常備しています。

しかし…

MAVICカーボンUSTホイールのタイヤ外れない問題は起こるのか?

この記事にコメントしてくださったcyclo0103さんも書き込みして頂きました、MAVICカーボン系USTホイールあるあるタイヤ外れない問題が頭をよぎる。

果たしてビートが落ちるのか?タイヤが外れてくれるのか?

パンク修理開始

1.タイヤを潰して空気を可能な限り抜く。

2.タイヤをはめるときと同じ手付きでタイヤをこじって、ビートをリムの中央部に落とす。

最初は少し硬かったけれども、1か所少しでもビートがリムサイド内側から剥がれると、後は力もいらずに簡単にビートが落ちました。

IRCのサイトにチューブレスタイヤ取扱い解説があります。

タイヤをこの状態のままタイヤレバーを使って外そうとするのはNG。固くてとても外せません。

画像はIRCタイヤより。

ビートをリム中央部に落としてから、タイヤレバーを使って外します。

画像はIRCタイヤより。

エアー漏れを防ぐ必要のあるチューブレスタイヤ。リムの内側にピッタリと張り付いています。先ず、この貼り付きを剥がしてビードをリム中央部に落とす。一部分ではなくタイヤ全周に渡って、ビードをリム中央部に落としてからでないとチューブレスタイヤを外すことは出来ません。

新品のタイヤを取り付けるときは固くて大変でも、暫く使ってからは柔らかく楽になるのはチューブレスタイヤもクリンチャータイヤでも同じです。

不安を他所に両手の親指でタイヤサイドを押すと、あっけなく簡単にビードはハンプを乗り越えてセンターグルーブに落とすことが出来ました。
難易度的にはクリンチャータイヤと変わらなかった。

ビードが落ちれば、あとは脱着が簡単に出来るのがMAVIC USTチューブレスの大きな利点(のはず)!

しかし…

規定値の半分~3分の2、少量とは言え3か月しか経過していないシーラントは、タイヤ内部でまだ液体のままでベチョベチョw

タイヤが外れたときにはリムもタイヤサイドもシーラントがベッチョリ!

MAVIC純正シーラントは粘り気は強くなくて、水っぽいシャバシャバな感じです。

こんなこともあろうかと、サドルバックにティッシュペーパーを備えていたんです。

ティッシュペーパーで拭き取ると、粘り気が残る事もなく綺麗になりました。

5.後はクリンチャータイヤと同様にスペアチューブを入れて、空気を入れて完了です。

クリンチャーのチューブ交換の5倍は時間が掛かったような…(写真を撮りながらですが)

カーボンリムにはダメージはありませんでした。※リム打ちパンクなので心配でした。

めでたしめでたし。

やむを得ない場合も有るけれど、リム打ちパンクは乗り方で予防できるよね。

シーラントで塞げないパンク修理は少々手間が掛かりました。しかしチューブレスタイヤの乗り心地の良さ、グリップとトラクションの良さ、総合的なバランスは気に入っています。

走行性能のメリットとタイヤの脱着とパンク修理の難易度と手間を天秤にかけて、どちらを重視して選ぶかがチューブレスレディタイヤ運用面の鍵になると思います。

手間が増えてもチューブレスの走行性能を取るか、又は手軽に運用できるクリンチャーを選ぶのか。固くてなかなかはまらないクリンチャータイヤもありますが・・・

パンク修理しました。

帰宅してからパンク修理しました。

液状のまま残っていたシーラントは、水洗いで綺麗さっぱり落ちました。洗剤も必要なし。

リカバリーで応急で使ったスペアチューブも水洗いで綺麗にシーラントが落ちました。

タイヤの裏側からパッチを貼り(水洗いの水分を完全に除き、ヤスリ掛けで綺麗にしてから)ホイールに取り付けて、エアー漏れが無いか確認して完了です。

その後パンク修理したタイヤをホイールに取り付けてシーラントを注入。空気を入れて走行⇒翌日には空気圧が低下してペシャンコになっていました。

数日後に再び空気を入れて走行⇒今度は翌日以降も空気は漏れずに安定。

シーラントというファジーな液体で空気漏れを防いでいるので、曖昧な結果になることもありますね。

常用空気圧やシーラントの量によっても空気圧の低下に差がでるでしょうし。

しかしグリップや振動吸収性、接地感のつかみ易さなどチューブレスタイヤの長所、走行感覚の良さは捨てがたいものがあります。

サイクルスポーツ誌バックナンバー2019年2月号『チューブレスタイヤ運用術』に、他メーカーを含めたホイール径やタイヤ径とそれに関わる脱着のしやすさや、チューブレス運用に関わる技術や知識が詳しく書かれています。

チューブレスタイヤを検討、または使うなら必読とも言える内容になっています。

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