MAVIC ID360フリーボディの取り外し方法

2022年12月22日

MAVIC ID360

MAVICインスタントドライブ360フリーボディは、通常なら工具不要で簡単に取り外すことが可能です。

しかもカセットスプロケットは付けたまま、スプロケットを引っ張るだけ。

しかし・・・

精一杯引っ張っても、なかなか外れないことも。

手で引っ張っても外れない、そんなときでも有効な必ず外せる方法を紹介します。

通常のMAVICフリーボディの取り外し&メンテナンス方法

MAVIC Japan公式動画によるフリーボディの取り外し方とメンテナンス方法の紹介。

MAVICのフリーボディにはFTS-LとID360の2種類があります。

それぞれ構造や取り外し方、メンテナンス方法が異なります。

通常なら、このマニュアルに沿ってフリーボディを取り外し、メンテナンス作業を行います。

インスタントドライブ360フリーボディは約1,000kmごとに点検、そして最低でも3,000~4,000kmごとのグリスアップが推奨されています。

しかし構造上雨には弱くフリーボディ内部に水が浸入し易い為、長時間雨の中を走ったらその都度グリスアップを行った方が良いです。

3,000~4,000km全く走行に1回のグリスアップで済ませるのは、雨の中を全く走らなかった場合のみに留めておいた方が無難。

メンテナンス頻度が高い分、簡単に工具不要で分解できる構造になっています。

フリーボディを外すのに、わざわざスプロケットを外す必要もない。スプロケットを取り付けたままの方が引っ張るときに力を入れやすいので取り外し易い。

しかし・・・マニュアル通りに作業しても外せない状況が度々起こるのです。

そんなときに有効な特別な方法を紹介します。

MAVIC(マビック) ID360用フリーボディグリス 1.5g LV2251900
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トラブル解決!MAVIC ID360フリーボディの取り外し方法スペシャル版

用意する物はプラハン(プラスチックハンマー)だけ。

それでは、作業手順を解説します。

1.クイックレリーズ又はスルーアクスルを抜く

自転車から後輪を取り外し、クイックレリーズ又はスルーアクスルをホイールから抜いて取り外しておきます。

クイックレリーズ軸から先端のナットは取り外したままにしておきます。

2.クイック軸先端をハブシャフトに通す

取り外したクイックレリーズ軸の先端をハブシャフトに通します。

通すと言っても貫通はさせません!

ポイントは下の図のように斜めに差し込んで、エンドキャップの裏側にクイックレリーズ軸の先端が当たるようにすること。

MAVIC ID360フリーボディの取り外し方法

下の画像のように、ハブシャフトの中でエンドキャップの裏側に当てることが重要なポイント。

MAVIC ID360フリーボディ取り外し方

3.プラハンでクイックレリーズを叩く

クイックレリーズを矢印の方向からプラスチックハンマーで叩きます。

スプロケットを取り付けたまま、フリーボディとエンドキャップが簡単に外れます。

プラハンが無ければ金づちで直接クイックを叩くと傷ついてしまうので、当て木の板材や樹脂材、当て布などを用意しましょう。

引っ張っても外れなかった原因は?

ハブシャフトとエンドキャップの勘合が固着して固くなってしまっていたためです。

精度が高くガタや隙間が無いために固着し易いですね。

フリーボディのグリスアップを済ませて組付け直すときに、ハブシャフト先端とエンドキャップの勘合部=画像の赤丸印に薄くグリスを塗っておくと、次のメンテから取り外し易くなります。

貰い錆びを防ぐ意味でアルミ合金製ハブシャフト全体に、薄くグリスを塗っておくと後々のトラブルを未然に防ぐことが出来ます。

Twitterで「ID360のフリーボディが外せない。どうすれば?」の質問に答え、今後MAVICユーザーさんが困った時の為に記事に記録しておきます。

フリーボディがアルミ製のID360。てっきりフリーボディの色はシルバーだけかと思っていました。
しかしブラックのID360フリーボディもあるとは!また一つ勉強になりました。

構造が異なるFTS-Lフリーボディを取り外すには、5mm6角レンチ17mm薄口ハブスパナが必要です。

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