自転車機材に関する競技規則

2019年8月4日

UCI規則に則ったJCFの機材規定

自転車競技は機材スポーツ。詳細に渡って競技で使用される機材(自転車、ウェア)の規定があります。
良く知られているのがジュニアのギヤ比制限=ペダル1回転で進む距離が7.93m以下。サドル後退5cm以上など。

ジュニアのギヤ比制限は、成長過程の少年が重いギヤを踏み続けてしまうことによる、過度な負荷が原因になる故障や、将来へのリスクを回避するため。
アンダー13はペダル1回転で5.66m以下、アンダー15はペダル1回転で6.10m以下と年齢別で規則がある。厳密にはギヤ比ではなくペダル1回転での進む距離で規定されている。
シマノ11S通称ジュニアスプロケット14~28Tを使う場合、アウター53Tだとタイヤの太さにもよるがオーバーしてしまう。一般的に700×25C以下のタイヤを使う前提では、アウター52Tにするのがほぼ間違いない。

高校野球では度々話題に上がるけれど、ピッチャーはこのような規則に倣って、年齢別に玉数制限を設けた方が個人的には良いと思う。競技が続けられなくなってしまう故障や、高校卒業後に伸び悩みになってしまってからでは手遅れ。

JBCF主催の実業団レースでは、UCIの規定に準じたルールの元にレースが行われる。機材に関わる規則もUCIの規定に準じている。トップレベルの選手だけに当てはまる規則ではないんですね。

サドルの先端部はボトムブラケットの中心を通る垂線より少なくとも5cm後方に位置しなければならない。

という体格差を考慮していない規則もある。事前申告すれば例外措置で認められるようですが。

ロード・タイムトライアルにおいて、ハンドルバー延長部(DHバー)に固定された操作部またはレバーは75cmの制限を超えてはならない。

この規定がなければ、ファビアン・カンチェラーラはもっとエアロダイナミックなフォームがとれ、更に速く走れていただろうと言われています。

機材に関する規定のなかには、こんなのもある。

まるで女子高の校則?ソックスの長さの規定

UCIソックス長さ規則

競技で使用するソックスとシューズカバーはすねの中間より上に拡張してはならない。正確にはくるぶしから腓骨頂点の2分の1を超えてはならない。

お嬢様学校の校則宜しく、規則は守らなければならない。

Team SKYはギリギリ?スレスレ?

Jプロツアー第13戦渡良瀬遊水地チームタイムトライアルで優勝したチーム・ブリヂストンサイクリングも、規定ギリギリの長さのシューズカバーで攻めている。

チームタイムトライアル

これはどうかな?

河村友歌

ソックスをすねの中間より上に拡張し、くるぶしから腓骨頂点の2分の1を超えてしまっています。

画像は有名なフリー素材サイトぱくたそより。アイキャッチ画像含む。モデルの河村友歌さんも、可愛すぎるフリー素材モデルとして人気を博しているそう。ネタに使ってしまってごめんなさい。

女子高生の間ではここ最近の傾向として、短いソックスが流行だそうですが。

自転車競技に於けるソックス及びシューズカバーの長さの規定は、ファッション的な要素とは無関係。素材に工夫を凝らし、膝下までの長さで足を締め付けるようなシューズカバーは、空気抵抗を低減する装置と見なされ、公平公正を規すために禁止事項になっています。

数年前からタイムトライアル用だけでなく、自転車用ソックスは長くなっている傾向。丈の長いソックスは、足の短い日本人には似合わないと思うのは僕だけだろうか。

まとめ

女子高生とJBCF登録自転車競技者及び選手は、ソックスの長さに気を付けよう。