ブログに関する統計資料

2020年1月4日

ブログ運営者数

公益社団法人日本広報協会が公表した総務省情報通信政策所による2008年7月の調査資料

SNSやYoutubeが普及する以前の2008年7月の古い統計です。ブログ単独での統計はこれくらいしか見当たらない。2020年現在ではどうなったのか気になるところではあります。

国内ブログ総数

2008年1月現在、インターネット上で公開されている国内のブログの総数は約1,690万、記事総数は約13億5,000万件に上る。

また、1,690万件のうち、1か月に1回以上記事が更新されている「アクティブブログ」は2割弱の約300万となりました。

毎月新たに開設されるブログ数は、主要なブログサービスが開始された2003年から急増し、近年では毎月40万から50万程度で推移しています。公開されているブログ数は多いものの、一方で、アクティブブログ数は2006年以降、300万のほぼ横ばいで推移しており、新たにブログが開設される一方で、更新されなくなったブログも増えていることが分かりました。

ブログを始めても3か月で2割、半年で5割、1年で9割(一説には8割)の人が辞めてしまったり、更新が途絶えてしまう。1年以上継続し、以後も更新を続けているブログは全体の1~2割しかない。
独自ドメインでブログ開設しても、最初の半年はドメインオーソリティ=ドメインの格付けが低いし、検索上位に表示されないからアクセスは非常に少ない場合が多いです。
この期間をめげずに通過できるかが大切だと思います。

PV(ページビュー)では100PV/1日=月間3000PVも読まれていないうちに、継続しないで辞めて行ってしまうようですね。全ブログの75%が50PV/1日未満のアクセスしかないという統計もあります。

また、月間1万PV以上のブログは全体の5%、月間10万PV以上のブログは1%以下との推測もあります。正確な統計資料ではありませんが、信じても良い数字ではないかと思います。

facrbookやtwitter、Instagram等のSNSが台頭し始める前、facebook日本語版は実名登録で2008年に開始される以前の統計なので、資料の古さは拭いきれません。Youtubeなど動画コンテンツの台頭もある。

2008年の統計、国内のブログ総数1690万、アクティブブログ300万から10年以上経過した今、どのように推移しているのだろうか?

ブログの実態に関する調査研究

総務省情報通信政策研究所 平成21年(2009年)3月(pdf型式)

国内ブログ総数

2007年10月から2008年4月の間に、1か月間に更新されたブログのアカウント数は210~220万前後で、ほぼ横ばいで推移している。

米国Technorati社の調査によると、2007年3月時点で同社が追跡するブログ数は、世界全体で7000万以上、日本語による記事は全体の37%と、英語(36%)を超えて世界一位の発信量と報告されている。

日本では、インターネット利用者の74%が、ブログを閲覧している。

2008年1月調査時に於けるアクティブブログの開設時期別分布

ブログ開設時期分布図

新規開設ブログ数の推移

ブログ新規開設数

2005年以降は、ほぼ毎月40万以上のブログが新たに生まれていたんですね。2020年現在はどうなっているのだろうか?統計を知りたいな。

またスパムブログ、検索エンジンからのアクセス増加を意図的に狙った、様々なキーワードを大量に埋め込んだ広告誘導のブログや、掲載内容をコピーして作成されたブログの増加が指摘されています。
約300万のアクティブブログのうち、12%も!!のブログがスパムブログに分類されている。

SNSの利用実態調査

約4,600名を対象にアンケート

総務省情報通信白書

平成30年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査(pdf形式)

より引用

主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率

SNS利用率

おそらく手軽に始められユーザー同士で繋がりやすいSNSの利用が増加し、ブログは横ばいか微減ではないかと推測しています。新規でブログを始める人もいるけれども、辞めていく人もいる。どこかに最新の統計はないのだろうか?

Twitterの利用実態アンケート調査

2019年6月に行われたアンケートを元にした調査結果

総務省発表|ソーシャルメディアの利用状況

平成29年通信利用動向調査より。ブログで「自ら情報発信や発言を積極的に行っている」人は4.6%。
「情報発信や発言はせず、他人の書き込みや発言等の閲覧のみ」の人が17.8%という結果になっています。
ブログを利用した情報発信はSNSより少ないけれど、見ている人は少なくない。

無料ブログではYahooブログが廃止になりました。ライブドアブログはSSLにする気は全くない。そんな中で自由度と拡張性の高さから、CMSの3分の1以上のシェアを占めるまでになったWordPress。無料ブログでははてなブログが人気がありますね。

以前と比べてレンタルサーバーのサービス向上によって、WordPressブログ開設のハードルは遥かに低くなりました。そうは言ってもレンタルサーバー選び、テーマの選択、プラグインは?、レイアウトは?

拡張性や自由度が高い分、初めて取り組む人にとっては迷いやすいのでしょう。選択肢が無限と言っていいほどにもあるワードプレス。トラブル等が発生した場合の自己解決能力も試されます。ハードルが低くなったとは言え、誰にでも出来るという訳ではないのかな。

日本語版ワードプレスで運用されているウェブサイトは推定520万。企業がCMSプラットフォームとしての利用も含む。

全ブログのうちの10%の記事が38%のトラフィックを占めているというデータもあります。寡占化が進んでいるのかな。

アフィリエイトに関する調査

企業や広告が介在するので、最新の情報がありますね。

矢野経済研究所|国内のアフィリエイト市場規模の推移と今後の予測

電通|2018年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析

アフィリエイト収入統計調査

日本アフィリエイト協議会より引用

月収10万円以上は全体の僅か2.3%に過ぎない。月収1000円未満が全体の72.3%を占めている。

数百人の中でトップを取る=学年で1番!になる程度の順位にならないと、ブログ飯ってヤツにはありつけなさそうですね。「失敗ブログ飯」なんてキーワードも見つけてしまった。スポットライトの当たるトコだけ見てても、全体像は掴めない。

2021年9月追記

日本アフィリエイト協議会より2020年月額アフィリエイト収入アンケート結果が公表されました。

アフィリエイト大手A8.netの登録サイト数

A8.net

2020年1月5日現在で、A8.netの登録アフィリエイトサイトは271万3361件。多いもんだな。

まとめ

もう一度言おう。

ブログを始めても3か月で2割、半年で5割、1年で9割(一説には8割)の人が辞めたり、更新が途絶えてしまう。1年以上続けられて、以後も更新を続けているブログは全体の1~2割しかない。

また、ブロガーの3割は収益ゼロという説もある。

これって独自ドメイン取ってワードプレスでブログを始めても、Googleに認知される前に辞めてしまう人がほとんどということか。検索して人様のブログを参考にさせて貰うことも多いけれど、インターネットという大海原の極一部、氷山の一角、上澄みしか見ていなかったという事になるのだろうか。

綺麗事や都合のいいことしか書かない、ポジティブ押し売りの着飾ったブログばかり見ても面白くない。タイトルタグh1~h3の1行に収まる謎の名言など、何の役にも立たない。

こんな検索をして、

さまざまな角度からインターネットの世界、ブログの世界を見てみるのも一考かもしれない。興味は尽きない。

え?僕ですか?

ブログ飯を目指している訳じゃないし、そもそもお金や1番になる事を目的とはしていない。勉強でも自転車ロードレースでも1番になったことがないから、今更このジャンルでの順位の事なんてどうでもいいのだ。

負け犬の遠吠えかもしれない。

負け犬の遠吠えでも、誰かにその声が届くかもしれませんから。