ペダルの交換のお勧め工具
フラペからビンディングに交換。またはアップグレードなど、使用頻度はさほど高くはないものの、自分でペダルを交換するなら必要になるペダルレンチ(ヘックスレンチ)
そのペダル交換に必要な工具のお勧めを紹介します。
ペダルレンチとヘックスレンチ
ペダルの取り付け取り外しに必要な工具は、ペダルの種類によって15mmサイズのスパナ、又は8mm(一部に6mm)サイズのヘックスレンチ(アーレンキー)のどちらかが必要になります。
ママチャリ等の一般自転車は、15mmスパナを使用するペダルがほとんどです。
スポーツバイク用ペダルは15mmレンチを使用するペダルと、6角レンチ(ヘックスレンチ)を使用するペダルが混在しています。
工具を買う前にペダルの規格を確認してから、工具を選ぶようにしましょう。
ホーザンC-200ペダルレンチ
2面幅15mmのペダルに合う工具は、15mmサイズのペダルスパナ。
ハブスパナ等、他に15mmサイズのスパナも存在しています。しかし長さが200mm前後と短く、固着して外れない場合には役不足。
柄の長さが短いとトルクが足りないし、薄すぎて長年の仕様で口が潰れて変形、スパナ又はペダルが舐めてしまったりすることがあります。
ペダルの着脱には専用のペダルレンチを使いましょう。
柄の長さは300ｍｍ以上あれば理想的です。
HOZAN C-200は全長310mm。力を入れやすい充分な長さがあります。
厚みがあり武骨で丈夫な鉄製の柄は、最悪ペダルが緩まない場合には、ハンマーで叩く最終手段を使っても折れたり曲がったりすることがありません。
アマチュアとは使用頻度が格段に異なる本来はプロ用、業務用ならではのしっかりした工具です。
質実剛健なHOZANの工具は、流石プロ用なのです。
柄が真っ直ぐではなくオフセットしているのも、使いやすくて力を入れやすいポイント。
スポーツバイク用途だけでなく、ママチャリ等一般自転車のペダルが固着していて外れない場合などの最終ウェポン。
BIKE HANDペダルレンチ
ホーザンのペダルレンチよりも価格がお手頃。柄の長さも充分あり、バイクハンドもお勧めできるペダルレンチです。
ペダルの銘柄、種類によっては工具を掛ける箇所の隙間が狭すぎて、HOZANのペダルレンチ等の厚みがある工具は使用できない場合があります。
スポーツバイク用途に最初に揃えるペダルレンチとしては、こちらのバイクハンドがお勧め。
工具に厚みがあり過ぎて使えない、という買ったはいいけどムダになるようなことはありません。
又はペダルシャフトの工具が掛かるクリアランスを事前に確認してから、使用可能なペダルレンチを選びましょう。
バイクハンドYC-163Lペダルレンチ
全長約350mm。シルバー梨地仕上げ。柄は中空パイプでグリップ付きのバイクハンドYC-163。
バイクハンドYC-161ペダルレンチ
板厚4mmプレス製、全長255mmのグリップ付き。
ヘックスレンチ(アーレンキー)
ペダルに使用する場合にはヘックスレンチも同様に、柄の長い工具がお勧めです。
ロングタイプの200mm前後の長さが望ましい。ショートタイプ100mm程度では、脱着にトルクが必要になるペダルには使い物になりません。
Weraヘックスレンチ
中でも耐久性に優れ、確実な作業を約束するWeraのヘックスレンチはお勧め。
硬い焼き入れでナメにくく耐久性があり、Hex-Plus＝先端が正6角形でない面接触で対象となるペダルにも良い。
同じく焼き入れが硬いアーレンキーとしてPBも定評があります。しかしWeraの方が長年の使用や限界を超えるような強い力を加えても折れにくく耐久性があります。
Wera hex-Plus 8mmアーレンキーの寸法は実測204mm。工具が掛かる先端部中心点から柄の先端までは丁度200mmの長さ。
https://bistarai.info/archives/6750スポーツバイク用途の工具として、使用頻度の高いヘックスレンチ。
ボルト＝部品をナメてしまったり失敗を防ぐ意味でも、高品質な工具を揃えて損はないと思います。
日本国内永久保証の隠れた銘品VESSELの6角レンチもお勧め
パークツールHT-8
8mm6角レンチサイズでペダル専用に設計されたパークツールのヘックスレンチ。
力を入れやすいグリップ付き。自転車工具専門メーカーならではの実用を考えた親切設計。
単品で揃えるなら真っ先ににお勧めできる工具です。
パークツールもプロ用の信頼できる自転車工具専門メーカーです。
6角レンチをお安く揃える
お手頃価格で必要な工具を揃えていくなら、TRUSCOの6角レンチ。
こちらも柄の長さは200mmのロングタイプで、ペダルの着脱に使用可能です。
ペダル交換・工具の使い方のコツ
まず重要なことは、工具をしっかりと奥まで噛ませること。掛かりが浅いとナメて工具や部品を壊してしまう場合があります。
ナメ方があまりにも酷いと、最悪はずせなくなってしまう場合もあり注意が必要です。
ペダルのネジ山にグリスを塗布する。グリスを塗らないと、最悪錆びついて外れなくなってしまいます。
ペダルを取り付ける前に、必ずネジ山にグリスを塗りましょう。
ベアリングと異なり回転性能は不要なので、雨にも強い耐久性に優れたグリスがお勧めです。
中でもシマノ・プレミアムグリス、通称デュラグリスは他の箇所にも自転車全般に使用でき、雨に強く劣化が少ない耐久性に優れたお勧めのグリスです。
樹脂やカーボンを痛めにくい、定番中の定番のグリスです。
グリスはケチらず多めに塗り部品取り付け後は、はみ出たグリスは拭き取っておきましょう。
アルマイトや塗装が変色する恐れがあります。