江戸川の自然環境を考える
サイクリングのホームグラウンドとして、そしてテナガエビやハゼ釣り、またウォーキングなどでも親しんでいる江戸川。
その江戸川を取り巻く自然環境を考えてみようと思う。
科学者でもなく検査する術もエビデンスを確立する術もないので、情報不足や認識の誤っている点などあるかもしれません。
この記事を書いて終わりにするつもりは無く、今後も考えていきたいテーマなので、ご指摘頂けたり情報をお寄せいただけたら幸いです。
ハクレン大量死
以前から自然には興味を持っていて、アウトドア全般は好きですが、事のきっかけは2021年春のハクレン大量死。
江戸川河川事務所の簡易検査(PH、溶存酸素、六価クロム、残留塩素、遊離シアン、COD)では、水質の異常は検出されておらず、専門機関(埼玉県水産研究所)でも詳細な原因の解明には至っていません。
ハクレンの大量死は江戸川だけに限らず霞ヶ浦及びその周辺、利根川水系、中川でも以前から発生しています。
主に河川では春に発生し、釣り人の間では水田の代掻きによる稲渋が原因ではないかとまことしやかに言われています。
霞ヶ浦では秋にも発生しており、酸欠や水質変化が原因ではないかと言われている。水が普段と違う赤茶色や真っ黒になり油が浮いていたりと、見た目でも明らかな変化が見られたようです。
秋の霞ヶ浦のハクレン大量死は減水時の高水温など状況が異なると思われるので、春に河川で発生するケースと原因が異なる可能性が考えられそうです。
※4~5月の河川で高水温はあり得ない。
ハクレンは他の魚種と比較して環境変化に弱いとされています。
江戸川の環境変化
2021年の江戸川ではテナガエビが全くと言っていい程釣れなくなった。※外道で釣れるチチブ類も減っている。
またヘラ師さんは、年々江戸川は釣れなくなってきていると言っている。ハクレンと同じプランクトン食のヘラブナも減少傾向である。
毎年平日の早朝から必ず数人はヘラ師さんを見かけるポイントでも、2021年は徐々に釣りをしている人が減り、5月ごろから釣り師は1人も居なくなったり。
数は少ないにせよ江戸川に生息するブラックバス(ラージマウスバス及びスモールマウスバス)の影響はあるのか?
行徳可動堰で江戸川本流とは繋がっていない江戸川放水路のハゼには直接の影響はなさそう。
イナッ子(ボラの幼魚)の群れも以前より減っている気がする。※2021年は釣行回数が減っているので正確性を欠いているかもしれません。
江戸川・坂川の水質(江戸川河川事務所)は1994年(平成6年)以降改善傾向にありBODも減少。
手賀沼水系も一時期の汚染から改善傾向にあります。
しかしながら675年に汚水の排水を目的に作られた大場川は水質の良くない。
吉川市小河川水質調査結果(BOD)pdf形式
平成14年度公共用水域水質測定結果(pdf形式)によると、大場川のBODは全国でもワースト25位となっている。
悲しくなる程の順位です(泣
流入河川や用水路の水質汚染の影響は?
江戸川流域の水田地帯は、残念ながら下水道が整備されているとはお世辞にも言えない現状です。
田んぼの水を抜き稲刈りが終わると、用水路の水も減り流れが止まる。
流れが止まって停滞した用水路に生活排水が流れ込む。
水が減って流れが止まった用水路の水質は、汚染度が濃縮されみるみるうちに汚れが酷くなっていく。
稲刈り直後の秋よりも季節が進んだ翌年の1月2月の方が、明らかに用水路の汚れは酷くなっています。
汚い画像ですがご容赦を
江戸川水系大場川に流れ込む水田地帯の用水路です。
田んぼに張った水が抜かれ、流れが止まった用水路の汚れ。
通常は汚れの酷い河川の水の色は茶色が買った緑色。それが真っ黒だったり、油が浮くほど汚れが酷いのです。
流れが止まり汚れが堆積し濃縮された用水路の水が、春になって田んぼに水を貼ると河川に一気に流れ込む。
春先に起きるハクレン大量死の原因は、稲渋(残留農薬?)が原因である可能性も捨てきれませんが、生活排水や事業排水による汚染水が一気に河川に流れ込んだから。
という原因が大きいのではないかと個人的には予想しています。
釣りに行っても釣れなかったりすると、直ぐに切り上げてしまうせっかちな性格なので、昨年の釣行回数はとても少なかったのでした。
今年は自然環境にも目を向けつつ、釣りに行く回数を増やそうと思う。
参考資料
水産動植物の被害防止に係る農薬登録保留基準として環境大臣が定める基準の設定に関する資料イミダクロプリド(pdf形式)
ウナギやワカサギの減少の一因として殺虫剤が浮上|国立研究開発法人産業技術総合研究所
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