正解は一つではない。しかし明らかな間違いはある。

2021年12月9日

落合博満氏の打撃理論

落合博満氏のバッティング理論

バッティングに正解はない。しかし明らかな間違いはある。

指導者の中には、「こうすれば打てる」という表現を用いる人もいるが、落合はすべての指導のはじめに断りを入れる。

「これをやれば絶対に打てるというものはないが、これをやったら打てなくなるというものはある」

https://news.yahoo.co.jp/byline/yokoohirokazu/20210123-00218886

正解は一つではない。様々な方法論があり個人差を認めてはいるが、何をやってもいい訳ではないんですね。

ペダリングやポジションにも当てはまる

この含蓄のある理論はロードバイクのペダリングやポジション出しにも当てはまる。

基準となる目安は存在するが、個人差があり『基準』から一定の範囲内であれば、理にかなった許容範囲内と見なされる。

サドルの高さ。サドル前後位置。サドルの角度。

ハンドルまでの距離と落差。

認められる個人差の範囲内であれば、標準偏差内に収まっているとも言い変えられる。

筋力を使いやすい、疲れにくく長時間持続可能なロードバイクのライディングポジションは理論的に確立されており、サドルは基準値からせいぜい数cm程度の違い。
ハンドルバーの高さはレースかゆるポタか、初心者か充分なトレーニングに打ち込んだ選手かによってサドルより個人差は大きくなる。

個人差があるとは言え、野球のバッティングやピッチングフォームほどの大きな個人差はない。

最適なサドルの高さの出し方

股下寸法を測ったり、面倒な計算も不要。未経験者が最初にサドルの高さを合わせる際に、最も簡単で間違いのない方法。

ペダル下死点で踵をペダルに乗せてサドル高さを合わせる方法

ロードバイクで自分に最適なサドル高の出し方|CycleSports.jp

ロードバイクのサドル高さ合ってますか?痛くならない正しいセッティング術|bicycle-club

疲れにくく、ペダリングに必要な筋肉群を効果的に使いやすいと言われる下死点での膝関節の角度=145度から高くても150度まで、155度を超えない範囲内に収まり、且つ高すぎて足つき性が悪くならないので初心者に無難なポジションになります。

上級者やレース目的で出力を上げて走れるようになると、この算出方法では低く感じるようになることも多い。

そこで基準値から少しずつ高く調整したり、股下寸法に係数を掛けてサドル高さを割り出したりします。

股下寸法に係数を掛けてサドル高を計算する方法

適正サドル高さの目安=股下寸法×レベル別係数

レベル別係数
未経験者0.86
初級者0.87
中級者0.88
上級者0.885
厳密には使用クランク長で10mm程度の範囲内で加減します。

股下寸法×0.875を適切なサドル高とする計算方法もあります。僕自身は現在のところ、この計算方法でしっくりくるサドルの高さになっています。

この算出方法で割り出したサドル高でヨシ!と終わらせるのではなく、これを基準値として上下に微調整。
自分にしっくりくる高さを探ります。

毎日トレーニングする競技志向のサイクリストと、健康のために休日ライドを楽しんでいるサイクリストでは、適切なサドルの高さも感じ方も違います。
ブランク開けで久しぶりにロードバイクに乗ると、サドルが高く感じる経験のあるサイクリストも少なくないはず。

前傾姿勢も苦しく感じたり、、、

乗車頻度やレベルに応じて微調整が必要なサドルの高さですが、先に挙げた適切な膝関節角度内に収まり、スポーツ科学的にも外れていない範囲内になっていることが条件です。

ペダル下死点で膝関節が開き過ぎて脚が伸びきっていたり、つま先立ちのようになると高過ぎる。

フラペ使用のビギナーさんにありがちですが、ガニ股で踵でペダルを踏んでいるペダリングはサドルが低過ぎている場合が多い。

「正解は一つではない。しかし明らかな間違いはある」と言う落合博満氏の打撃理論との共通点です。

ロードバイクのポジション

適切なサドルの高さと前後位置は効率が良く疲れにくいペダリングに必要と言うだけでなく、パニックブレーキや状況に応じた重心移動=体重移動が必要になったときにも有効です。

膝が伸びきってつま先立ちになっているような高過ぎるサドル高では、後方への体重移動が出来ません。

サドル高めで極端に前下がりなセッティング=サドル滑り台などと言われます、緊急時に必要な後方への重心移動が出来ません。

元々膝が伸びきってしまう高いサドル高から、更に脚を伸ばすことは不可能です。

高過ぎるサドルはコーナリングでの外足荷重もやりにくくなります。

バイクコントロールが上達しないし、緊急時に危険とも言える状況に落ちりやすい。適切な状況対処が出来ないフォームとポジションなのです。

前乗りでサドル高過ぎ且つサドル滑り台のセッティングをしているサイクリストさんは、初心者レベルを脱し一見そこそこ走れるようになっていますが、緊急時にバランスを崩しやすく落車が多い印象。

ライディングポジションは効率の良いペダリングや速く走るためのものだけでなく、適切なバイクコントロール=自転車の操作性の為にも重要なことなのです。

フレームジオメトリー

ジオメトリーも同様に、「正解は一つではない。しかし明らかな間違いはある」と言う落合博満氏の打撃理論に当てはめることが出来ます。

一定の寸法から外れると「これはおかしいんじゃない?」というジオメトリーになってしまう。特に設計上厳しいサイズの小さいロードバイクは・・・。

正解が無いからといって好きなように何をやってもそれが正解という訳ではありません。

応用が必要な仕事や人間関係でもそうですが、『外れていないか』は常に意識して考えていたいものですね。