僕が〇〇を使わない理由Part1

2019年12月19日機材

ネガキャン風味の記事になりそうだけれど・・・悪意はありません。

セラミック・ベアリング

驚くほどスムーズな回転!最高ランクのグレード3セラミックボール!〇Wのエネルギーを節約!20kmで〇分短縮!

速く走りたい、効率良く楽に走りたいサイクリストにとって、魅力的な言葉が並ぶセラミックベアリング。

JIS規格鋼球等級表(単位は㎛マイクロメートル=0.001mm)

等級真球度(最大)表面粗さ(最大)
G30.080.010
G50.130.014
G100.250.020
G160.40.025
G200.50.032

メカマニア心をくすぐりますよね。精度が低いよりも高い方がいいですもん。

但しG3やG5は鋼球、ボールのみの精度を表している等級です。ベアリング製品のJIS規格ではで0級5級などの数字で規格しています。0級→6級→5級→4級→2級の順に精度が高くなっていきます。外輪の寸法精度、内輪の寸法精度、縦振れ、横振れなどのベアリング各部の精度が厳密に規格化されています。

ボールだけの精度を上げてもボールレース、外輪と内輪の精度が悪ければ意味のないものになってしまいます。

過去にエンデューロ、スギノ、TNIとボトムブラケットにセラミックベアリングを使ってみた結果。

BBだけをセラミックベアリングに変えても、何となく変わったかな?プラセボだと言われても反論できない程度の僅かな変化しか感じられない。

1か所だけではなくて回転部分全部、BB、前後ハブ、リアディレーラーのプーリーをセラミックベアリングを使ったものに変えると、チリも積もればでトータルでは体感できる軽さになってくる。

しかし、、、

問題は耐久性の低さ。寿命が短い

エンデューロは4,000kmも走らないうちに、スギノ・スーパーセラミックBBは5,000km程の走行距離を重ねたところでベアリングはゴリゴリ。メンテしようとクランクを外して劣化に気付いた。BBのベアリングの不調はバイクに乗っても気が付きにくく、クランクやチェーンが付いている状態ではメンテナンス作業中にも判断しにくいです。TOKENも短命だな~。

どの程度の走行距離までの耐久性があるのかは、使用状況に拠るので一概に一括りにはできない。極稀に雨天にも乗る程度で、基本的には雨の日には乗らない。しかも衰えて出力の落ちた僕が使ってこの程度では、耐久性が低いと言わざるを得ない。

これらのセラミックベアリングはボールにセラミック玉を使っていても、ボールレースが弱い。レースが削れてゴリゴリになったりガタが出るのが早いです。ボールレースの摩耗対策のため鋼球ベアリング同様にグリスを必要とする。そうするとグリスの撹拌抵抗で回転の軽さの恩恵も、体感できるかできないか程度の僅かなものになってしまいます。

TNIのセラミックBBは1万km程の走行距離でゴリゴリが発生。途中で2回グリスアップをしています。1万km程走れれば個人的には納得できる範囲かな。このくらいで寿命を迎えるものと納得した上で試してみたいなら、TNIは悪くない選択だと思う。

しかし耐久性や安心感から、継続して使いたいものかと言うと、、、疑問。今乗っているLOOK 785 HUEZ RSはスチールベアリングのスギノBB SHPF PF86 STEEL IDS24を使用しています。 シマノBBより回転は軽く、軽いと言っても組む前に手でベアリングを回してみると違いは分かるけれど、組んで乗ってみるとその差は分からない程度です。セラミックベアリングのように耐久性は悪くなってはいない。使用感と耐久性やメンテナンス頻度、コスパを考慮してスチールベアリングBBに落ち着きました。

スチールベアリング

シマノのBBが回転が重いのは、MAVICのハブも同じ理由ですけれど、耐久性を重視して接触シールベアリングを使っているから。ほぼメンテナンスフリーで長く使える。手間が掛からない。その接触シールベアリングも回転が重いのは新品のうちだけで、使っていくうちに軽くなっていく。シマノのペダルの軸の回転抵抗も同様に、新品のうちから軽いのはデュラエースだけど、他のグレードのペダルも使っていくうちに回りは軽くなっていく。

重いからダメ。接触シールだからダメ、なんてことはない。シマノプレスフィットBBとスギノBB SHPF PF86 IDS24のセラミックベアリングとスチールベアリングの違いなんて、ほぼほぼ乗って差が無い程度ですもん。数万kmはノーメンテで優に使える耐久性は素晴らしい。

カップ&コーンのハブやボトムブラケット用のチューニングパーツとして、セラミックボールのバラ玉も存在する。これもセラミックボールの硬度にボールレースが負けてしまう。ハブ胴側のボールレースが削れて虫食い等が発生したり、削れてガタが発生してしまえば、ハブ自体がオシャカになってしまう。これもお勧めはできません。

セラ玉の硬度に対応してボールレースも硬化処理をして、回転も軽い。最小限の潤滑とメンテナンスで使用できる。製品寿命も短命ではない優れたセラミックベアリング製品は、セラミックスピードかカンパニョーロCULTくらいではなかろうか。

耐久性の観点では辛うじてTNIのセラミックベアリングが、個人の価値観次第だけれども辛うじて及第点。メンテナンス作業の手間が増えてしまう事、投資費用対効果の点でもセラミックベアリングには見切りをつけました。今後は使う気にはなれません。

最後に

セラミックスピードやカンパニョーロCULTを除く、耐久性の低いセラミックベアリング。リアディレーラーのプーリーに使ったらどうなるでしょうか?Part2でビッグプーリーについて書こうと思っています。

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