IRCフォーミュラPROチューブレスRBCC
ロードバイク用チューブレスタイヤとして12年の歴史を誇る IRC Formula Pro がモデルチェンジを果たしました。2008年の初代から始まって5世代目となります。
僕は初代と3代目のフォーミュラPROチューブレスRBCCを履いたことがあります。
特に初代は初めてチューブレスタイヤに乗ってみた!という状況だったので目からうろこが落ちました。
チューブは空気を保持する役割を果たしているだけの必要悪。
振動吸収やグリップ、走行性能にとってチューブは邪魔者でしかない。
タイヤのサスペンションとしての振動吸収特性。ギャップでの沈みが素早くて戻りも早い。チューブの入っているクリンチャータイヤとは比較にならない。サスペンションとしての応答速度が桁違い。
グリップも単純に良いというだけでなく、グリップ感が掴みやすい。接地面のインフォメーションを的確にライダーに伝える。
衝撃を受けた体験でした。
しかし、その走行性能とは裏腹に欠点がない訳ではなくて、タイヤ脱着の難しさやパンクした際のリカバリー、またタイヤとホイールの相性の問題等があり、広く普及はしませんでした。
第5世代IRCフォーミュラPROチューブレスRBCC
今回新しくなった第5世代IRCフォーミュラPROチューブレスRBCCの変更点は?どんなタイヤなのか?
- 軽量モデルのスーパーライト(S-LIGHT)のみチューブレスレディ
- トレッドパターンの変更。タイヤに縦溝が入る
- シリカ配合ゴム+米ぬか原料のRBCC
- チューブレスタイヤ扱いやすさの生命線、ビート部の見直し
- スーパーライトのみ23Cからのラインナップ。RBCCとXガードは25C、28C、30Cのラインナップ
Vittoriaタイヤの縦溝は意味のあるものだったのですね。
IRCフォーミュラPROチューブレスRBCC第1世代、第3世代は走行感は素晴らしいものがあった。しかし、あえて欠点を挙げるとすれば摩耗が早いのと、走りに差し障りはないけれども細かいひび割れが発生してしまいました。
僕がタイヤに求めることは耐久性は最重要項目ではありません。グリップと振動吸収性のトータルバランスとフィーリングが好みに合うかどうか。
グリップも鏡のような路面では良くても、ウェットや荒れた路面、砂利などの悪条件になると、極端に悪くなるタイヤもあるので注意が必要です。
第5世代ではその欠点が改良され、新RBCCでは、転がり抵抗5%減、グリップ15%UP、耐摩耗280%UP、耐候性230%UPと言うから凄い。
また新品から50km程度の慣らし走行後に転がり抵抗が減少するそう。
そんなことで、IRCチューブレスタイヤには初期モデルから好印象を持っています。
もちっとした感触がありますが、グリップ感が手に取るようにわかり、ウェットグリップや乗り心地も良い。
路面抵抗の軽さだけをターゲットにしたタイヤではなく、総合力に優れたタイヤだと思います。
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