東京オリンピック自転車ロードレース・コース発表

2019年5月9日コラムと関連ニュース

男子は234km獲得標高4865mの過酷なコース

2018年8月にコースが決定し、プレゼンテーションが行われた。

一般のサイクリストでは、1日で走りきることが出来ないほどの過酷なコース設定になっています。

東京オリンピック自転車ロードレースのコース及び開催日程

東京府中市武蔵野の森公園をスタートし、富士スピードウェイを男女共にゴールとなる、男子は234km獲得標高4865m、女子は137km獲得標高2692mとなる過酷な難関コース。

男子は東京オリンピック初日の7月25日(土)午前11時スタート。女子は翌日の7月26日(日)午後1時スタート。

府中市武蔵野の森公園をスタートし、10kmのパレード走行。稲城市、多摩市、八王子市を経由して神奈川県内へ向かう。
相模原市、山北町を経由して山梨県内へ。山間を走る道志みちからハードな山岳区間に突入。山中湖の西側を回って富士山スカイラインへ。
下った後は富士スピードウェイと周辺道路で構成された周回コースを2周。コースを出て最大斜度20%の三国峠を登り、山中湖の東側を回って籠坂峠をダウンヒルし、富士スピードウェイに戻ってフィニッシュ。
女子は男子最高到達標高1451mの富士山麓と三国峠を省いたコースレウアウトになる。

距離の長い男子はゴール地点だけでなく、途中にも富士スピードウェイをレイアウトしたのは、観客への配慮でしょうか。
大型モニターで映像を見ながら、富士山スカイラインを超えてから1回、最後にはゴールを生で見れたら、最高の観戦ポイントになるかもしれません。

日本自転車競技連盟 中野浩一選手強化委員長

日本自転車競技連盟の中野浩一選手強化委員長が、「東京五輪組織委員会が日本自転車競技連盟に相談のないまま、決定して発表までしてしまった。
自国開催のメリットが生かされていないコース設定になってしまった。」と発言している。ホントその通りで、この発言には納得せざるを得ない。
開催国である日本人選手の順位を可能な限り上げるコースレイアウトではないし、非常に過酷で、有利にはならないコース設定になっていると思う。

「日本自転車競技連盟に相談がなかった」という発言も、UCI国際自転車競技連盟に1番発言力がある人が中野浩一。プロスプリント前人未到の世界選手権10連覇の偉業は、自転車競技の本場であり中心であるヨーロッパでも、カリスマでありレジェンド扱い。日本で想像する以上に、ヨーロッパでは偉人扱いされている凄い人なんです。

中野にしてみれば、何で開催国なのに日本人選手の順位が少しでも上がるようなコースレイアウトにしないんだ?、オレの交渉力を使わないんだ?といったところでしょうか。

トラックレース短距離種目では、実績のあるフランス人ブノワ・ベトゥを2016年10月末よりコーチに迎え、修善寺で強化合宿の共同生活を続け、東京オリンピックに向けて厳しいトレーニングに明け暮れる日々を送っている。
そう、スピードスケートでヨハン・デビットコーチを招集して強化体制を確立、ピョンチャン・オリンピックで好成績を収めたスピードスケートの選手強化と全く同じ。
この体制を中野浩一が作り上げた。強化指定選手になったプロの競輪選手は、本業の競輪にはほとんど出走していない。修善寺で共同生活をしながら、メダル獲得を目標に東京オリンピックに向けた練習に集中している。

自転車競技トラック種目短距離ナショナルチームヘッドコーチに就任したブノワ・ベトゥは、「東京オリンピックでメダルを獲得することが仕事」と公言している。また「私はエネルギーを節約したことはない。」との力強い言葉も。

東京オリンピック自転車ロードレース見どころ

ロードレースのコースは過酷であるが故に、見応えのあるレースになる事は間違いのないところ。

Cyclistサンスポにはルートラボのコースマップ有り。我こそはというチャレンジャーは、コースマップを取り込んで、同じルートを走る貴重な体験もできます。

2019年7月21日には東京オリンピックロードレース・テストイベントも開催が決定している。

イベントとの名称だけれど、一般市民の参加は不可。UCI国際自転車競技連盟カテゴリー2に格付けされており、各国の代表チームが優先的に招待される。1チームあたり5人まで、最大24チームが出場予定。

201年7月21日東京五輪プレロードレース&交通規制情報

観戦禁止エリアが設置され、下り区間はともかくとして、見どころになる登り区間も、ほぼ全線観戦禁止に。オリンピック本番は大丈夫なのか?事故防止と安全確保は理解できるんだけどさ・・・

1.観戦者の安全性を確保できない場所。車道が狭い場所、下り坂の急カーブ等

2.観戦スペースの確保が難しい場所。歩道、ガードレール、アンダーパス、縁石等がない、もしくは狭い場所

3.その他、大会運営上支障がでる場所。緊急動線、関係者動線等と重なる場所、報道等の撮影において支障が生じる場所

※観戦禁止エリアは当日の状況により変更となる可能性がある。
※当日は、大会関係者、係員等の指示に従って観戦すること。

上記1及び2に該当するコースでも、過去のオリンピックでも、宇都宮ジャパンカップでも、ツールドフランスでも、市民は選手を間近に感じられるすぐそばで応援できている。

世間一般ではマイナーなロードレースを少しでも多くの人に見て貰える絶好の機会なのに。世界選手権、その後のジャパンカップの運営の素晴らしさを改めて感じます。

オリンピック・観戦チケット

そして5月9日午前10時から観戦チケットの予約販売も開始されました。

https://twitter.com/Tokyo2020jp/status/1118742841730244608

観戦チケットの抽選申し込みにはID登録が必要になります。

富士スピードウェイの観戦チケットA席5500円、B席3500円は、それほど高くないような。妥当な値段かもしれない。

追記

入手難になっている東京オリンピックの観戦チケット。個人情報やクレジットカード情報を盗む詐欺サイト、転売サイトが報告されています。ご注意ください。

男子ロードレースは2020年7月25日(土)、女子ロードレースは7月26日(日)、個人タイムトライアルは7月29日(水)にスケジュールが決まりました。

東京オリンピック自転車ロードレースに限定せず、日本に於ける自転車ロードレースについて興味深いブログがありました。フランス人の元自転車選手。グローバルな開かれた視点で、日本におけるロードレースの現状を考察しています。

考えさせられます。

11月19日追加情報

UCI国際自転車競技連盟が東京オリンピック自転車競技ロードレース出場枠を発表

日本の出場枠は男女ともに2名。個人タイムトライアルの出場枠は女子のみに1名となりました。当初からの予測通りと言うか予定通りですが、開催国枠が無いのはやはり寂しい。世界のレベルから見た日本の現状を考えると致し方なしではあります。

トラック競技では選手の強化が順調に進んでいます。対してロードレースの方は、相変わらず世界の壁は高く厚いままです。

NTTのような資金が潤沢にある企業が予算を捻出して、素質と才能のある若手選手をジュニアの年齢からヨーロッパに自転車留学させる。高校にももちろん通わせてあげる。
授業料や滞在費用もスポンサーから。もちろん該当選手の選抜は念入りに行う。マイナーな自転車競技に、こんな夢のような資金を捻出する企業様はいらっしゃいませんか?

cyclowired 栗村修さんと徹底研究 「東京五輪ロードはここで観る」 富士周辺コースの観戦ポイントを探せ!

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