
iRCパンク防止テープは「魔法のテープ」になり得るか?
2025サイクルモード東京で情報公開された開発中の新製品、iRCパンク防止テープ(参考出品)。
iRCブースで詳しい説明を聞いてきましたので記事に書き留めておきます。
※現時点では開発中であるため、市販品は変更の可能性も有ります。
目的とメリット
走行中の突き刺しパンクの防止。
※チューブレスタイヤ専用(レディではありません。液体のシーラントでテープの接着力に悪影響がある為。但しチューブレスレディにも対応可能になるよう誠意開発中とか)
・シーラントから解放される。
・異物が刺さっても走行を継続できる。
・ホイールからタイヤを外す必要がなくなる。
後述する実演会で説明もありましたが、シーラントを入れたチューブレスレディとは異なり、異物が刺さっても空気圧の低下が無く走行を継続できるのは大きなメリットになるでしょう。
またチューブレス(レディ)タイヤユーザーでも自分でタイヤを着脱できないサイクリストや、自分で出来ても手間と時間を要するチューブレス(レディ)タイヤの着脱の必要性を限りなく減らせるメリットは大きいのではないでしょうか。
日東電工と共同開発
現時点で様々な試作品でテスト中の段階。
粘着テープの専門家である日東電工と共同開発するところが、真面目なiRCらしいところ。

タイヤの接地面裏側に伸縮性に富んだ特殊な粘着テープを貼り付け、釘などの異物が貫通してもテープ材が穴を塞ぎパンクを防ぐことを目的にしている。
※当然ながらテープの貼られていないタイヤサイドのサイドカット等のパンクに効果は発揮できません。
理屈の上では某マクハルと同じですね。
アイアールシータイヤ(IRC tire) 自転車 タイヤ FORMULA PRO TUBELESS RBCC 第6世代 700×28C ブラック 190702実演会での説明と質問の回答
重量はタイヤ1本分当たり約35gほど。
3~4mm程度の穴(貫通パンク)なら防ぐことができる。実際に釘を刺して実演していましたが、全く空気は漏れませんでした。
異物がタイヤを貫通したとき、内圧でシーラントが噴き出しながら固まるのとは異なり、貫通パンクを防いだときの空気圧低下が無い。
iRCチューブレスタイヤならば、パンク防止テープをタイヤ裏側に貼る前の下処理、脱脂やクリーニング等は不要。
※iRCチューブレスタイヤは製造時にシリコーンなどの接着力を弱めてしまう離型剤は使っていない。
チューブに付いてる張り付き防止のパウダー状の類似品をiRCでは離型剤に使ってタイヤを製造しているそうです。
タイヤ製造時にシリコーン等のテープの接着力を弱めてしまう離型剤を使っている他社製タイヤに、パンク防止テープを貼る場合には脱脂などの念入りなクリーニングが必要。
iRCタイヤではパンク防止テープに関する簡単なアンケートを行っています。
iRCとしても初めての製品ジャンルなので特に価格に関して、いくら位なら買って貰えるか心配していました。
「〇mmのパンク穴を塞ぐ」と宣伝するシーラントも少なからず存在しています。しかし液体であるシーラントに確実性は期待できません。
僕自身はシーラントでパンクが防げたらラッキー!程度の期待値で、チューブレスレディタイヤを履いたライドでも必ずスペアチューブとタイヤレバーを携行しています。
iRCパンク防止テープは、チューブレスタイヤの運用面での不安要素を払拭する可能性を秘めた製品だと感じさせます。
発売が待ち遠しいですね。
アイアールシータイヤ(IRC tire) 自転車 FORMULA PRO TLR S-LIGHT 第6世代 700×28C ブラック 190710
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