アナログディスク人気が再燃している

2019年11月21日音楽

前回音楽カテゴリーの記事で、音楽の聴き方や楽しみ方の多様化と共に、アメリカではアナログディスク(欧米ではビニールレコードと言う)がCDの売上を超える見込み、という記事を書いた。

日本国内でもアナログディスクの生産は増えているようです。

アナログディスク過去10年間(2019~2018)の国内生産統計

増えているどころか2009年の102,000枚の金額ベースで2億円まで落ち込んで以降、2018年は1,116,000枚の金額ベースで20億円の約10倍に増加。ほぼ右肩上がりに邦盤洋盤共に生産枚数が増加している。デジタル&ダウンロードの流れとユーザーの多様化から、アナログディスクは中古市場が細々と残るだけになるかと思っていましたが・・・。そんなことはなかった。

オーディオや音楽の世界から10年ほど離れていてブランクがあり、まるで浦島太郎になってしまったようだ。手持ちのLPやCDを聴いてはいましたけれど、世の中の動向には完全に疎くなっている。そういえばオーディオ雑誌も今は全く読まなくなってしまった。

アナログディスクの人気再燃はアメリカや日本に限った話ではなくて、イギリスやドイツを筆頭に世界的な傾向である様子。

人気のあるアーティストがアナログレコードもリリースしている。

ストリーミングが主流になりつつある中で、ジャケットの魅力やモノを所有する喜び。

音質の違い。(それなりのオーディオ装置で聴けば音は良いです)

インスタ映え。

等がその理由であるようだ。

インスタで「#レコード女子」なんてハッシュタグがあって、おじさん驚いちゃった。男が圧倒的多数の趣味の世界に女性、特に若い女性が入ってくると、男共が色めき立って業界全体が盛り上がる傾向があるのは、ロードバイクや釣りの業界でも同様ですね。メディアにはゴリ押し感を感じてしまいますが、おっさんが雑誌のグラビアを飾ってもねえ、、、

おっさん雑誌の代表格、ステレオサウンド誌は現在どうなっているのだろうか?おっさん雑誌と言っても僕の世代では20代の頃でも、眼を皿のようにしてステレオサウンドを隅々まで読んでいましたが。ハイエンドオーディオ機器の価格が天井知らずに釣り上がっていき、一般人には非現実的なスーパーハイエンドオーディオと言っても良いような状況になってきてから、久しく見ていない。憧れていつか手に入れてやる、という目標にもなりえなくなった。海外の豪邸に住まう大金持ちしかこんな機材を買えないし生かせないだろうという。日本のウサギ小屋で数百万円(更に1桁上もある)の巨大なスピーカーを入れても、音と価格は比例しないと悟るだけだ。そのそもこんな高額なものは買えないし。

僕のアナログレコード愛聴盤

CDよりもアナログレコードで聴きたい、いや是非アナログで聴くべきレコードの中からまずはこの4枚。

アナログレコード

画像手前から順番に

BLUE NOTE 1959 / SOMETHIN’ELSE / Cannonball Adderley

DECCA SXL 2011 / Stravinsky / PETRUSHKA / Ansermet

PRESTIGE LP7079 / SAXOPHONE COLOSSUS / Sonny Rollins

DECCA SXL 2017 / Stravinsky / THE FIRE BIRD / Ansermet

お次の4枚

DECCAビゼー子供の遊び他SXL2252

DECCA SXL 6065 / Ravel / BOLERO / Ansermet

DECCA SXL 2252 / Ibert / DIVERTISSEMENT / Bizet / JEUX D’ENFANTS他 / Paris Conservatoire Orchestra

ARCHIV 14012A / BACH / Brandenburgische Konzerte No5&No6

PHILIPS 412 128-1 2LP / Antonio Vivaldi / L’estro armonico / I Musici

中央のDECCA SXL 2252 マルティノン指揮パリ音楽院オーケストラのジャケット。画は拙いんだけどさ、何でこんなに味わいを感じるのだろう。収録曲と完璧にマッチしているせいもあるけれど、何度見ても、何度聴いても飽きる事がありません。

このような音源の古い、録音自体がデジタルではないテープ録音から作られたアナログレコードの場合(フィリップス盤ヴィヴァルディ/調和の幻想/イ・ムジチは新しいデジタル録音なので除いておいてください。選抜メンバーを少々間違えました)・・・レコードの製造国やプレス時期、レーベルによる音の違い、シリアルナンバーによる違いなどなどがあり、マニアな泥沼に嵌ります。英デッカなら英国盤と日本のキングレコード盤の違いとか。ブルーノートも本国盤と東芝EMI盤では音が違います。ユーザーにはどうする事も出来ないカッティングマシンまで気にし始めたり・・・。

マザーと呼ばれるマスター盤からスタンパーという雌型を作り、その雌型スタンパーから市販されるアナログレコードがプレスされて作られていく。デジタルのように劣化なくコピーが出来ない製造工程のために、オリジナル盤と復刻盤では音質が異なる。またスタンパーから1番最初にプレスされたアナログレコードと、最後にプレスされて出来上がったアナログレコードとは音質が異なる。プレスという工程のために1枚のマスター盤から製造できるスタンパーの数、1つのスタンパーから製造できるレコードの数には限界がある。

レコード盤のレーベルの違いから製造国や製造年代を識別する。マスター原盤やスタンパーの認識番号、マトリックスナンバーまでこだわり始めるとドツボに嵌ってしまいます。英デッカのマトリックスナンバーZAL-3870-〇〇。最初の〇には数字、末尾の〇には特定のアルファベットの文字が入りますが、ここまでくると異常ですねw

偉そうにベテラン気取りの文章を書いていますが、画像のデッカSXL-2011ストラヴィンスキー/ペトルーシュカ/アンセルメは、掘り出し価格でお宝発見!ブルーバックだ!オリジナル盤だ!と舞い上がって買ってみたら、実は復刻盤だったというオチでした。浮かれて周囲が見えなくなっていた。今は反省している。でも素晴らしいLPなので、買ったこと自体は後悔していません。まるで虹色の音のシャワーを全身に浴びているよう。復刻盤でこれだけの音なのだから、オリジナル盤ならもっと凄いのだろうな。

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