フジチカ・マクハルとチューブレスパンク修理キット
1月21~22日の2日間にかけて科学技術館で開催されたハンドメイドバイシクル展2023に行ってきました。
そこで目にしたのがフジチカのマクハル(シーラント)とチューブレスパンク修理キット。
チュ^ブレスタイヤの運用は難点だらけ
チューブレス(レディ)タイヤの運用は何かと確実性に欠けるところがあります。「タイヤが嵌らない外せない」から始まって「ビートが上がらない」「パンク修理が面倒」「パンクかと思ったらリムテープが切れていた」「シーラントでパンクの穴が塞がらない」「修理キットを使ってもパンクが直らなかった」などなど。
優れた乗り心地とグリップの良さという長所の反面、扱い難さに目をつぶり走行性能に惚れ込まなければ使い続けるサイクリストは少ないかもしれません。
リムとタイヤの相性で使い勝手が大きく変わってしまう事から、僕はMAVICのホイールとタイヤの組み合わせしかチューブレスレディは使っていません。
ライドにはスペアチューブを携行して、パンクしたら現地ではスペアチューブを入れて対応。自宅に戻ってからタイヤを外して裏側からパッチを貼る修理方法でパンクに対応しています。
確実な修理方法ではありますが、出先でタイヤが外れなければこの方法は使えません。
だから今のところはホイールもタイヤもMAVIC限定で運用しています。
フジチカのマクハル(シーラント)とチューブレスパンク修理キットは優れモノ
ハンドメイドバイシクル展に実演ブースを構えていたフジチカ。
実際に試させて頂き説明を伺ってきました。
(有)フジチカはGOKISOと住所が同じ!代表者の姓も同じ!
そう、GOKISOの子会社なのです。
既存の製品の欠点を補う、痒い所に手が届く製品を生み出したのも納得です。
フジチカ・チューブレスパンク修理キット
フジチカのチューブレスパンク修理キット。その名もチューブレスキュー
特徴は傘のように開いた充填剤。パンクの穴に差し込むと傘が開いてシーラント(必ずマクハルを使う事)で接着。
タイヤを外さなくても裏側からパッチを貼ったのと同等の確実なパンク修理が可能。
「シーラントでは塞がらなかった」「充填剤では治らなかった」
手間が掛かり確実性に欠けるチューブレスタイヤのパンク修理の救世主になるかもしれません。
フジチカ・チューブレスキューの作業手順通りの説明を受けながら、チューbウレスタイヤのパンク修理を実演。
爪楊枝程度の穴をチューブレスタイヤに開けてから、いざ実演スタート!
7075T6素材で出来たキットの精度も高いです。
画像は充填剤を打ち込んでパンクの穴が塞がったところ。
修理キットにはカッターが付属。タイヤから出ている細い棒状のゴムをカットしてフラットに出来ます。
タイヤの裏側ではこの画像のように傘が開き、液状のままの通常のシーラントとは異なる薄く弾力性のあるマクハルがパンク糊の役割を果たし空気の漏れを抑えます。
接着面積が稼げる確実性の高い方法です。
事前にタイヤに入れてあるシーラントも、他社製のシーラントでは液体の状態なので接着力は期待できなさそうです。シーラントはマクハルで運用する必要がありますね。
慣れて手早く作業出来るようになれば、パンクの穴が大きくなければ空気が抜けきる前に修理を終えることも出来そうです。
TUBELESSCUEセット+MAKUHAL携帯用(20ml)
2023年1月現在、取り扱いショップは少なく通販で入手してほしいとのこと。(Yahooショッピング)
19,800円也と結構なお値段・・・。さすがはGOKISOの子会社ですね~。
運用面と見合わせて要相談といったところですかね。
MAKUHAL(137ml)
注入後は液状の状態を保つ、数か月~半年以上経過すると徐々に固まってきますが、、、一般的なシーラントとは根本的に異なり、注入後にタイヤの中で薄いラテックスの膜状になるマクハル。
構造的には、例えるならチューブレスタイヤの裏側に薄~いラテックスチューブ(薄い膜ですが)を貼ったようなもの。
確実性に欠ける”液体”から脱却した発想の転換は、理論的にも納得できるものです。
ラテックス製なので伸縮性と弾力性はバツグンです。実際に乾燥後に膜状になったマクハルを触らせてもらいました。
マクハルの施工で「失敗した~!」報告がSNS中心に少なくありません。
新品のタイヤには製造時の型から剥がす剥離剤が塗られています。これが原因でマクハルを弾いてしまうのです。
マクハルに限った話ではなく、チューブレスレディ用シーラントの効果も同様です。
チューブレスレディタイヤの新品を最初に組み付ける際は、タイヤの裏側を中性洗剤などで洗浄して剥離剤を落としておくと良いです。
マクハルやシーラントとの馴染みが良くなり、本来の効果や性能を発揮します。
フジチカ・ドウシル
ニップルホールレスのホイール(リム)でない限り、エアー漏れを防ぐ専用のチューブレスリムテープを必要とするチューブレスタイヤ&ホイール。
リムテープは固いと貼る際に隙間や皺が出来やすく、柔らかいと貼りやすいけど穴が開きやすく寿命が短い。
パンクした!と思ったらニップルホールのところでリムテープが切れて穴が開いていたことも。
リムテープにも寿命があり、運用の手間が増えてしまうチューブレスタイヤ。
ニップルホールの穴を塞いで、リムテープに穴が開いてしまうのを予防するアイデア商品、フジチカの銅シール、ドウシル。
チューブレスタイヤ・ユーザーの悩みを解決するアイデアと工夫が感じられます。
ブースで試させて頂き良さげな手応えを感じました。
NOチューブのシーラント16oz=473ml買ったばかりですが、実際に導入するかどうか前向きに検討するつもりです。
MAVICホイール&タイヤの組み合わせなら、出先でもクリンチャーと同程度の感触でタイヤの着脱が出来ているし・・・。
MAVICタイヤのストックが無くなって、新規で導入したチューブレスタイヤが扱い難かったら前向きに検討しようかと考えています。
パンクはしない方が良いですが・・・。
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