サイスポのツイートが物議を醸している

2023年5月5日

元は2022年2月1日に書かれた動画同時公開の過去記事です。

公開は1年以上前のこと。YouTube動画には批判コメントはほとんど無かったのですが、、、

サイスポ編集部がGW中のアクセス増を狙ったのか、5月4日のツイートでこの過去の記事を再投稿。

批判の嵐に見舞われてプチ炎上しています。

ロードバイク初心者が100kmを5時間以内に走り切る方法

コメントや引用リツイートにも目を通して頂きたいです。

批判の声

何km走ろうが目標設定が有ろうが無かろうが自由だろ!
速く走ることを強制してるのか!

「ロードバイクらしいスピード感を持って走りたいと考える」だって?
ロードバイクに乗ったら速く走らないといけないのか!?

怒る

速く走ろうが、ゆっくりのんびり景色を楽しみながら走ろうが
サイクリストそれぞれの自由じゃないか。好きなように走れば良い。

怒る

「だらだらと朝から晩までかけて走っていれば誰でも達成できてしまう」だと?
初心者なめんなよ!速い人のマウント記事ですかこれ?

怒る

「ロードバイクらしい」って何?
決めつけるな!押し付けるなよ!

などなど

この記事を書いている5月5日午後6時の時点で、当該ツイートの公開から丸1日と5時間で閲覧表示数15万、引用リツイート166件、批判コメントも多数寄せられています。

この記事の紹介文、導入文ではお怒りももっともだと思う。

個人ブログの記事ならば、書き手1人の主観で書いているなら、スルーされていたのかもしれませんが。

自転車メディアの公開情報ですからね。

僕の見解は

Twitterの引用リツイートでも意見しましたが、改めて僕の意見をまとめておきます。

導入文が不適切

『ロードバイク初心者が100kmを5時間以内に走り切る方法』という記事のタイトルは別に悪くない。

読み手が100km5時間切りに限った解説じゃないな。ロングライド全般や距離を伸ばすライド、これまでよりも速く走りたいときに役に立つ内容だな。
と、意図を読み取れば良いだけ。

しかし、記事の導入文が悪かった。

この導入文を変えるだけで、対象を絞らずに多くのサイクリストに届けられる記事になっただろうに・・・。

ロードバイク初心者の多くの人が「まずは100kmを走り切る」ということを目標に掲げるだろう。しかし、だらだらと朝から晩までかけて走っていれば誰でも達成できてしまうので、ロードバイクらしいスピード感を持って走りたいと考えるはず。その一つの基準が“100kmを5時間以内”ではないだろうか。今回はそのコツについて特集する。

https://www.cyclesports.jp/topics/61879/?all#start

ロードバイクに乗り慣れてきたら、次のステップに役立つ〇つのコツ

ロングライドやサイクルツーリングに必要な〇箇条

より距離を伸ばしたいサイクリストに向けたライドのコツ

など。

目標は人それぞれだし、そもそも目標を持たず楽しく走ったって良い。

それが自転車の楽しみ方のひとつなんだし。

「だらだらと朝から晩までかけて走っていれば誰でも達成できてしまう」や「ロードバイクらしいスピード感を持って走りたいと考えるはず」も余計な一言。反感を招くだけ。

『より距離を伸ばして遠くへ。より速く走りたいと考え始めるサイクリストも少なくないだろう。』

断定口調で決めつけてしまうよりも、ステップアップを目指すのなら、といった方向で読者を導入するべきではなかろうか。

内容自体、解説自体は参考になる良いものなのだから、反感を買われて内容に及ばないのは残念で仕方がありません。

ペース配分やケイデンスについて等、内容的には初心者サイクリストに参考になる良いことを言っている。

寄せられた意見のほとんどが、内容自体に言及されていないのは少し残念に思う。

ケイデンス90又はそれ以上はレースの場合であって、サイクリングには当てはまらない。
ロングライドやツーリングでのケイデンスは70~80で良い。

これは全く同感。そもそも年齢や乗車頻度や運動強度で個人差もあるケイデンス。十人十色のサイクリストをひとまとめにケイデンス90が理想とするとことはおかしい。

しかし、どんなケイデンスで走ろうが自由としてしまうのは理論的根拠の無い感情論になってしまいます。
トップギヤでケイデンス60以下でのペダリングは、さすがに見直した方が良い訳で・・・。

運動強度の高いロードレースやそれに付随するトレーニングと、ロングライドやツーリングでは適切なケイデンスは異なってきます。

年齢と共にケイデンスは落ちてきます。最適なケイデンスは異なりますが、ある一定の範囲内には収まっていて明らかな間違いがあるのがケイデンスやポジショニングなどのライディングフォーム。

野球のバッティングやピッチングフォームで言われていることと同じですね。

ペース配分や補給など、距離を延ばしたりロングライドに必要な知識を適切に解説しているのに・・・。

ポジションにしろペダリングにしろ基本を学び学習した上で、自分に合った方法を模索していくのと自己流とでは違いがあると思うのです。

解説の田代恭崇さんとはアンカーレーシングチーム在籍の現役の頃から、田代さんが全日本選手権のタイトルを取って以降から、何度かお話させて頂く機会がありました。

決して初心者に対してマウントを取ったり、人を見下すような方ではありません。

ナショナルチャンピオンジャージ着てても謙虚でフレンドリーな方でした。

その後も変わらない。

田代恭崇さん主催のリンケージサイクリングの評判に影響が及ばないことを祈るばかりです。

2023年6月号風洞実験の記事は興味深かったです。