竹取物語 竹竿を自作してみようか その1

2021年1月3日

去年はまったく釣りに行っていなかった。1回も。

そこで今年こそはと思い立ち

ふと竹竿を自作しようと思い立った。

自作竿

昨年はTwitterを始めたせいもあるのかもしれません。ロードバイクに乗ることと読書Twitterとネットウォッチ、そしてブログを書いたりなんだりに自由時間の全てを費やしていたかもしれません。

休日や自由時間は多い方ではありません。

しかし季節によっては半日で充分に遊べる釣り場が近くにあったりする。

一昨年まではハゼ釣りやテナガエビ釣りに行っていたのですが、年々釣行回数が減ってきた。

毎週バス釣りに行っていた若いころが懐かしいぜ。

今年は釣りを復活させようと。楽しいし気分転換にもなるし。

そんな訳で(どんな訳だ?)釣り道具は一通り揃っているし、新たに買い揃える必要はないのです。

が!小物釣り用の竹竿(恐れ多くて和竿とは言えない)を自作しようと思い立ったのです。

中学生頃までは工作は得意な方でした。しかし自転車ロードバイクのメカいじり以外は、今では時間を気にして雑になってきてしまっています。

さて、どうなることやら

乞ご期待!?

竹を採ってきた

女竹

河原に自生する女竹です。

女竹は亜種が多く、また同じ種でも地域によって性質が異なったりすることもあるらしい。

矢竹ほど張りは強くないという特性らしく、小物釣り用に使えるかもしれない…という浅はかな考え。

布袋竹や矢竹は自生していませんからアマチュア、と言うよりド素人には敷居が高い。

11月以降にひと霜降りてから取るのが良いとのこと。

昨年12月寒さが増してきてから収穫は済ませておりました。

2年子以降は枝が増え硬さも増します。ひと節から枝が2本3本と増えてくると、節がゴツゴツして段差が大きい。竹の断面も丸くなくD型の布袋竹に近い形になっています。

小物釣り用なので細身で枝の少ない1年子を中心に、2年子3年子(おそらく)も取ってきました。

1年子でもテナガエビや江戸川放水路の小ハゼ釣りには充分かと、全く完成形がわからないまま推測。

乾燥させ火入れをしてからどの程度の調子になるか、初めてのことなのでまったく想像がつかないw

長さは尺貫法で5~7尺(1.5~2.1m)あれば充分です。制作技術も未熟だし、釣り場は自転車で行けるので継ぎ竿にする必要性もありません。のべ竿のままで調子が良ければそのままで釣り竿にする予定です。

テナガエビ釣りの外道にはブルーギル、ハゼ釣りの外道にはエイが掛かることもあるので不安要素も。

東作本店で購入した竿孝作布袋竹錘負荷2号の和竿、エイが掛かっても耐え折れる気配すらありませんでした。その後ハリスが切れてバラしてしまいましたが…

皮を取り芽や枝を切っておく

皮は現地で剥いでしまった方が正しいようですが…

竹の皮むき

成長しても皮が付いたままの竹は、厳密には笹の仲間だそうです。

皮を剥いで枝や葉を切り落とします。

次にメラミンスポンジで表面の汚れを落とします。

和竿師は「篠磨き」と言うそうで、磨かずに干すと綺麗に干し上がらないらしい。※メラミンスポンジではなく違う物を使います。

結構汚れがあるのにビックリ!そして完全にではありませんが、竹の黒ずみもそこそこ落ちました。

干す

自作和竿

矢竹などの女竹は冬の間なら屋外で直射日光に当てて干しても良いとのこと。

ベランダに立てかけて干しています。1日1回ガチャカチャと回して向きを変えながら。

3月3日、桃の節句以降は雨に当ててしまうのは厳禁だそう。竹が変色してしまうそうです。

まだ青々としていますが、年が明けて少し色が抜けてきた。

竹竿自作初心者ド素人のくせに能書き垂れているのは6代目東作、かくまつとむ著「江戸和竿職人歴史と技を語る」の受け売りw

創業1788年(天明8年)江戸和竿総本家東作の6代目松本三郎さん。
その歴史をかくまつとむさんがインタビュー形式で書籍化。
6代目松本三郎さんは、最後の弟子となる東亮(6代目東作の甥。東作本店店主の息子で5代目東作の孫に当たる)にその技を受け継ぎ、2015年に95歳で永眠。
江戸時代から脈々と受け継がれる伝統工芸の歴史が刻まれた書。

東作本店で6代目作の竿を見たことがあります、と言うより拝見させて頂いたが正しい(高くて買えない)。物凄い風格と佇まい。見る者を圧倒する強烈なオーラを発していました。

塗りにこだわらなければ、6月以降の今シーズンの釣りに間に合うのか?

さて、これからどうなることやら…