クランク&BB工具

2021年4月3日

クランクやBB(ボトムブラケット)の交換や分解メンテナンスに必要な工具の紹介。

クランク&ボトムブラケットツール

画像は上から順にシマノTL-FC36、シマノTL-FC25、シマノTL-FC34、シマノTL-FC16、パークツールBBT-29

シマノクランクの付け外し工具

ロードバイクやMTBで主流となっているシマノ・ホローテックⅡクランクの取り付けや取り外し、及び交換に必要な工具を紹介します。

5mmヘックスレンチ

シマノ・ホローテックⅡ左クランクは、適正締付トルク12~14N.mが指定されています。柄の長いロングタイプの6角レンチでないと、適正な締付トルクで取り付けができません。

必ず柄の長いロングタイプのヘックスレンチを使いましょう。

シマノ・ホローテックⅡ左クランクが緩んでガタが発生した場合、そのほとんどが6角レンチの締付トルク不足が原因です。

シマノ・TL-FC16クランク取付工具

代用の利かない専用工具。シマノ・ホローテックⅡ左クランクの付け外しには必需品です。

クランクを買うと付属しています。愛車が完成車販売のバイクの場合には、別途購入が必要になります。

左クランクの取り付けにはガタが取れれば十分なため、適正締付トルクは0.7~1.5Nm。

樹脂製で頼りなく感じるかもしれませんが、ガタや遊びが無くなれば良いのでこれで充分なのです。

左クランクを取り外す際には、先に5mmヘックスレンチ2か所のネジを緩めてから、TL-FC16を使ってフィキシングボルトを外します。先に6角ネジを緩めておかないと回すことができません。外周から強く締め付けられて圧迫されているためです。

先の細いマイナスドライバー(代用可)、プラハンも有ると吉です。BBシャフトが手の力で抜けない場合に、プラスチックハンマーで叩くと抜けてきます。

ボトムブラケット工具

規格乱立の圧入BB全盛のため、出番が減ってきている感がありますが、シマノ製スレッドBBに必要になる工具を紹介。

BSA(JIS)、ITA(イタリアン)どちらの規格でも工具は共通して区別なく使えます。

シマノTL-FC36

ぶっちゃけシマノ純正は値段が高い。しかし流石に高いだけあって、柄が長くオフセットしていることと、柄のグリップ部の作りが良いので力を入れやすく使いやすい。

最強である。

外セレーション型ディスクブレーキローターのロックリング付け外しにも使えます。

BB-R9100等の工具が掛かる箇所の外径が小さい、新世代ボトムブラケットの作業には追加で変換アダプター、シマノTL-FC25が必要になります。

シマノTL-FC25

樹脂製の安価な工具です。バラ完を自分で組み立てるときにはこれで十分ですが、、、

完成車のボトムブラケットを外す際には、必要以上に強い締付トルクで取り付けられていたり、ネジ山が錆びて固着していて簡単に外れないケースも多いです。

メーカー組立車ってボトムブラケットに限りませんが、充分にグリスが塗られていないことが多いような・・・

渾身の力を込めてもビクともしない。樹脂製なのでTL-FC25の山を舐めてしまい工具が簡単に壊れてしまいます。

そんなときには、

金属製のシマノTL-FC34(BB-R9100用。BBに応じて規格の異なる品番違いの対応工具有り)

別途32mmサイズのヘッドスパナ又はモンキーレンチ、1/2インチ差込角ソケットレンチが必要。

だったり、画像にあるパークツールBBT-29(2021年現在廃版)だったり

このNOGUCHI-BBツール-YC-306BB-9000対応のような金属製のしっかりした工具が必要になります。

完成車の最初のメンテでの取り外しでは、どの工具を使えば外れる(緩められる)のか、やってみなければ分からない。

どの程度固着しているかはケースバイケースなのです。

パークツールBBT-29のような兼用型でグリップの無い工具では、渾身の力を込めてやっと緩められたり、緩まなかったりする場合も有ります。

どの工具で作業が遂行できるかはケースバイケースになってしまうので、勢い工具の種類が増えていってしまいます。

圧入BBにはそれぞれの規格に合った工具が必要になります。これは後程。

蛇足ですが、、、

Twitterでサイクリストのフォローフォロワーが増え、作業やトラブルにアドバイスすることもあるのですが、、、

メカ音痴というか、根本的に機械のしくみや構造が理解できなくて解釈に乏しかったり、危なっかしい作業状態で作業方法をなぞって進めるだけ、みたいな人も多いです。

行き当たりばったりで作業を進め完成度を判断せずに、とりあえず「出来た~!」みたいな。

動作確認きちんとしてよ。

また初めての作業なのに、事前によく調べない。知識不足のまま勢いで作業を進めてしまったり。

メカニズムへの理解力が乏しい人は、何故か事前に自分で調べないんですよね。

聞いた説明の言葉の上澄みを言われたままに進めるだけ。作業を進めているのは自分なのだから、工具を持った手で対象の部品の状態や状況を感じ取ることができない。

感覚的に進めるだけで理論や作業の過程におけるコツが身に付かない。

機械なのだから、感情ではなくて理詰めで故障の原因を分析し、理論的に解決策を導き出し理解しなくては。

言葉や文章から得られる情報よりも、実際の修理や作業から自分で感じ取ることができる情報の方が、比較にならないほど重要で情報量も多いのです。

始めから上手くいく人は少ないです。作業を自分でやってみる、覚えていくことも自転車の楽しみ方のひとつではあります。

しかし自分の技量を把握したり、信頼のおける専門店やメカニックに作業を依頼することも場合によっては必要なのではないでしょうか。

作業のキーワードで検索して先人から学ぶ。

また、シマノ・ディーラーマニュアル&ユーザーマニュアルをよく読み、構造や作業方法を事前に理解しておきましょう。