オタクの自己主張と論争と
よいオタクになりたいので、よいオタクの特徴を教えて
Twitterのタイムラインに興味深いテーマのツイートが流れてきた。
僕自身はオタクでもないし推しも持っていない(と自分では思っている)。
しかし、ディスクブレーキvsリムブレーキ、カーボンvsクロモリvsアルミ、ガチ勢vsゆるポタ勢、ロードバイクvsMTB・・・etc
自転車界隈でも論争は尽きることがありません。
好きになって買った思い入れのある機材。趣味なのだから各自それぞれこだわりを持っています。
製品や情報の多様化。そしてライフスタイルの変化から、自転車趣味の楽しみ方や取り組み方も多様化しています。
この話題を自転車界隈に当てはめて掘り下げてみようと思う。
自分の好きなコンテンツを褒めるために他のコンテンツをdisらない
製品インプレに比較対象が必要になることもあります。
しかし好きなものを語るのに、別の何かをサゲる必然性はありません。
GP5000こそ至高。他のタイヤはクソ!
他界隈を下げる発言をしない
ガチ勢が真剣にトレーニングに取り組むのは良いこと。しかしゆるポタ勢を否定する必要は無いし、その逆もまた然り。
機材についても同じことが言えますね。
LOOK最高!他のロードバイクはゴミ!
ゆる~く休日を楽しんでるのにガチ勢ウザイ!
トレーニング理論とかどうでもいいよ。
あなたにとって必要なくても、それを必要としている人がいることを忘れずに。
アンタの知識やこだわりが全てじゃないだろうよ。
だからといって、批判や否定それ自体を拒否してしまうことは避けたいもの。
明らかな誤りもある。嘘をついたり人を騙し陥れたり、自分の利益だけを考えている人もいるのだから。
推しが炎上しても擁護も攻撃もしない
某若手有望株のロード選手が信号無視をしてしまった動画が拡散されたとき、、、
当該選手を擁護したり、論点のすり替えで動画を公開した側を批判する選手仲間や業界人も多数いました。
信号無視を正当化するの?
道路交通法違反を正当化し擁護している人達の幼稚さと未熟さが露呈する結果になりました。
特にこのときの某自転車ユーチューバーの発言には呆れました。
誤魔化したり隠して穏便に処理するような発言をしていましたね。
当人は真摯に事態を受け止め反省し謝罪しているのに、火に油を注ぐような状況になってしまう。
人は過ちを冒してしまうこともある。批判されることもある。炎上してしまうこともあるかもしれない。
言いたい事があっても状況を見極めて「黙っている」ことが必要になるときもある。
沈黙は金、雄弁は銀
Speech is silver, silence is golden
雄弁は大事だが、沈黙すべきときを心得よ。沈黙することは多くを語る以上に価値がある。
下手な弁解や言い訳をするくらいなら、黙っていた方がまし
一口に炎上と言っても論点や状況は様々。言いたい事を言うよりも、一旦冷静になって客観的に状況を見極めたいものです。
炎上を狙った発言の中には、反対意見やアンチをも利用している場合があるのです。
間違ってはいけないのは「言いたいことがあっても黙っていろ!」という意味ではありません。
炎上に参加する人や批判発言をする人だけに目が向けられがちですが、内容の如何を問わず批判や論争そのものを避る人も増えているように見受けられます。
空振りよりも効果的な一撃を狙いたいものです。簡単に上手くいきませんけれども。
非オタの前で無闇矢鱈と推しの話をしない
教えたがりやマウント等が該当しそう。
押し付けや自分語りする側にも問題はありますが、受け手側も
自分に当てはまる話ではないけれど、一理あるかも。
言いたいことは分かるな~
お互いに自分の主義主張に捕らわれるばかりでなく、多角的な視点で物事を判断したいものです。
主義主張が異なる意見の中にも、学ぶべき点や参考になる意見もあるのだから。
感情的に拒否するだけでは、学びや成長はあり得ないこと。
「僕は~」「私は~」だけでは、第3者目線でどっちもどっち。
自己主張に注意すると共に、スルースキルも大切ですね。
「いい、悪い」と「好き、嫌い」は別物だと弁える
製品インプレに比較対象が必要になることもあります。
ディスクブレーキはブレーキが良く効いて、リムが削れるようなこともないし、
これから主流になることは間違いない。
ロードバイクはリムブレーキの制動力で充分。
メンテもし易くて今までの機材が無駄にならない。そして何より軽量だぞ!
一口にリムブレーキと言っても、完成車付属のテクトロ+ジャグワイヤーと
完璧に整備したデュラエース+コーティングワイヤーとでは効きも引きの軽さも全く違う。
何を使うか、そして整備技術の差の方が大きい。
ディスクブレーキvsリムブレーキ論争のように、どちらにもそれぞれ長所があり短所もある議論。
比較した結果に導き出した自らの考え方や結論が、好みや走り方が異なる全てのサイクリストに当てはまる答えとは限りません。
ガチ勢vsゆるポタ勢の論争は完全に好き嫌いのスタンスの問題。
自らのスタンスや好みは大切にしつつも、相手の立場や好みも尊重したいものですね。
友達に推しの動画や写真を無理やり見せない
SNSで自分の好きなものを語ること自体は、何らおかしなことではありません。
しかし『推し』を語るだけでは度が過ぎると嫌われがち。そして自分とは違う『推し』にも理解を示そう。
度を越した自分語りは、過ぎたるは猶及ばざるが如しと受け取られてしまう場合も。
狭い範囲に興味の対象を限定しない。幅広い好奇心と視野を持てるようになりたいものです。
公式アカウントに突撃しない
JCL(ジャパンサイクルリーグ)発足時のコンプライアンスを無視した求人案内。そして2021年9月11日に開催された山口ながとクリテリウムに対しては、僕はTwitter上で批判をしました。
公式アカウントに対して物申したい事も多々ありましたが、流石に突撃は控えました。
求人案内は1営業日中に修正され、山口ながとクリテリウムのコース設定や運営の不備に関しては参加チームから意見が出されたということで、部外者が直接意見するまでもないだろうと。
問題があったことは当人、一般社団法人ですが、、、分かっていると思う。
反省と改善は期待したいところ。
自己主張だけでは何も生まれない
自分の意見を言うだけ。言いたいことを言うだけ。
これだけでは何かが足りない。
耳を傾けることも時には必要。
それが自分自身の視野を広げ、成長にも繋がるのだから。
ゆるポタ勢だからと言ってガチ勢の意見に耳を塞いでしまうことはない。
高強度で耐久テストをしているような、彼らの意見の中に参考になるものもある。
自分が参加するしないは別として、レースや競技に全く興味を示さないサイクリストさんが増えているのは、個人的にはちょっと悲しい・・・。
自分がレースに出るつもりはなかったとしても、そこから得られる知識があるんですよね。
焼き肉をおごってくれる
意見が一致しなくても、口論になったとしても、話し合いが終わればノーサイド。
相手に焼き肉を奢って済んだこととする。そんな人にぼくはなりたい。
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