外来種問題ミドリガメについて

2021年11月10日

ミシシッピアカミミガメ

爆発的に増えているミシシッピアカミミガメ

僕がロードバイクでサイクリングを楽しんでいるエリアでも、ミシシッピアカミミガメが爆発的に増えている。

ここ数年増えてるなーと感じていましたが、特に今年は多く見かけるようになったと感じる。

手賀沼、大堀川、利根運河、江戸川水系の三郷松伏の小河川、農業用水路やまこも池など。

あまりにも多く見かけるようになったため、自分なりに調べ始めたところです。

日本全国各地で増えているようです。

雑食性で生命力が強く、メス亀は1度交尾すると数年間は有精卵を生むことができるそうです。

寿命は30年とも言われ30cm近くまで成長する。ペットとして飼われていた個体を飼育しきれなくなって自然に放し、繁殖したと言われています。

「ミシシッピアカミミガメ 〇〇市」で検索すると、生体の売買が禁止されているにもかかわらずインターネット掲示板『ジモティー』で、里親募集として多数のミドリガメの投稿があります。困ったもんだ…

YouTubeでも多くの生物系自然派ユーチューバーが、ミオリガメを含む外来種問題に取り組んでいるようです。

登山家でもある服部文祥氏のように、獲ったアカミミガメを食べている人も。
解体が大変で可食部が少なく歩留まりが悪い。寄生虫がいる確率も高いため『食べる』ことを強く勧めることも難しいようです。
美味しいらしいのですが。

ミシシッピアカミミガメは在来種の住んでいる生態系に大きな影響を与えてしまうため、日本各地で問題になっています。
亀に罪はありませんが…

2021年10月現在では特定外来生物には指定されていません。
生態系被害防止外来種リストにおいて緊急対策外来種に位置づけられています。

何ができるのか?

ミシシッピアカミミガメ

対策を掲げるNPO法人もあるようですが、前出の生物系ユーチューバーさん達のように、個人の行動に委ねられているのが現状。

一部の限られた地方自治体では、捕獲したミドリガメを引き取っている市もあるようですが、まだまだ極少数の自治体に限られています。

用水路や小河川ではミシシッピアカミミガメが増えているのと反対に、カダヤシ(メダカに似た外来種)やクチボソが減っているように感じる。

生物学者でもないし、きちんと調査した訳でもありませんが、ヘラブナとアカミミガメとコイしか生物感が感じられないような小河川が増えているように感じます。
他にはせいぜいウシガエルとアメリカザリガニだったり・・・。

2023年6月1日よりミシシッピアカミミガメとアメリカザリガニが条件付き特定外来生物に指定されます。

自然保護と生態系

生態系や生物多様性、最近話題になっているSDGsを絡めて、これから考えていきたい。

SDGsには生態系の保護と回復の項目が含まれています。

SDGsは胡散臭いと捉えている懐疑派もいますが、多岐に渡る未来へ向けての目標なので、1企業1個人の枠を超える大きな枠組みの中で、マージナルゲイン=小さな改善の積み重ねが大切なのではないかと捉えています。
報道に踊らされたり、その逆に元々マスコミの報道に眉に唾を付け過ぎていると、自身の行動が伴わなくなってしまう。

僕自身も気を付けていきたいところです。

枠組みが大きいので、重箱の隅を突く批判はいくらでも出来てしまう。それよりも自分自身に何ができるか、何をしているのかが大切なのではないかと感じています。

但し海外初の環境保護問題は、クジラやイルカに代表されるように、多分にプロパガンダ的で偏った一方的な意見の押し付けである場合もあるので考察は必要です。

おクジラさま ふたつの正義の物語 単行本とAmazon Prime Video

イルカ漁は残酷か

深く掘り下げて考え続けなければいけない問題であり、レッテル貼りをして終わりにしてよい問題ではありません。

ブラックバスとブルーギル

特定外来生物に指定されているブラックバス。以前はバス釣りを楽しんでいたこともあり、多少なりとも自分なりに調べていました。

丁度ブラックバスが問題視し始められた頃までは、バス釣り専門誌も読んでいました。

過去形なのは、良く行っていた釣り場でバスが釣れなくなってきたから。

バス釣り自体は楽しい趣味ですし、自分もやっていたので否定しません。

釣れなくなってきた時期と、外来魚問題が騒がれ始めた時期とが重なって、バス釣り熱が冷めてしまった。

秋月岩魚著『ブラックバスがメダカを食う』日本の生態系が危ない

戸田直弘著『わたし琵琶湖の漁師です』

清水國明著『釣戦記ーブラックバス琵琶湖リリース裁判』

外来魚問題、ブラックバス問題の賛成派反対派双方の言い分を共に、自分なりに聞く耳を持って考えた経緯も有ります。

過去には釣り具メーカーからリリース禁止へ反対する署名を求められたこともありました。

バス釣り擁護派の「バスだけを悪者にするな」「自然破壊も在来種が減った原因」

言い分はもっともですが、それがブラックバスを認めることには繋がりません。

様々な侵略的外来種のうちの1種であると考えます。

江戸川でのテナガエビ釣りでブルーギルが入れ食いになったこともありました。

同じく江戸川でハクレンの大量の死骸は浮いていたことも。

マブナ狙いの釣りをしていたら、アカミミガメが入れ食いw

近場での釣り、自然の中で遊ぶことが、生態系が崩れてきたことが原因で、楽しさが薄まってきてしまっている。

何もできないかもしれませんが、自分なりに考えていきたい。