GOTALチェーンディグリーザーの素Part3

GOTALチェーンディグリーザーの素&pH測定器

pH測定器を使用してすすぎ洗いの重要性を検証する

強力無比な洗浄力でユーザーも増え、Twitterでも話題になっているGOTALチェーンディグリーザーの素の記事パート3となります。

GOTALチェーンディグリーザーの素については、過去記事と併せてお読みいただければ幸いです。

今回はすすぎ洗い(水洗い)の検証実験としてpH(ペーハー)メーターを購入。

pH値から洗浄後の汚れやディグリーザーの残留程度や、すすぎ洗い(水洗い)の重要性を検証してみます。

購入したpH測定器はこちら

意外や意外、安いものですね。これならお財布にも優しく、リトマス試験紙のように使い捨てでもない。実験するにも都合が良いです。

GOTALのマニュアルでは、

ディグリーザーで洗浄後、水を入れ替えて密閉容器の中で良く振ってすすぎ洗い。
水が透明になるまですすぎ洗いを繰り返す。

https://gotal.tokyo/index.php/contents/home

とあります。

何回水洗いすれば良いとか何ccの水を使ってとか、回数や量ではなく『水が透明になるまで』がキモなのではないかと。

以下の仮説を立て、pH測定器を使用してディグリーザー使用後の水洗いについて実験と検証を進めていきます。

仮説

・すすぎ洗いの水が透明になる=汚れが落ち切った、と言うだけでなく洗浄剤の成分が残留していない状態=チェーン洗浄後の注油効果が最大限に発揮される。

どのような種類のディグリーザーを使っても同じことが言えますが、せっかくチェーンが綺麗になってもディグリーザーの成分が残ったままでは注油効果も半減してしまいます。

また水酸化ナトリウムや次亜塩素酸ナトリウムや塩素系に属する洗剤等、一部のアルカリ性物質は金属に対し攻撃性があります。
そのためにシマノでは特定の物質名や商品名ではなく『チェーンのクリーニングは中性洗剤』としています。

シマノのような大手企業が特定の商品名を挙げて「使うな!」と意思表示は出来ません。あらゆるユーザーの使用状況を考慮して安全マージンを広く確保した表現をせざるを得ないのでしょうね。

GOTALチェーンディグリーザーの素はチェーンを傷めない成分で作られています。
※塗装面やアルミ製アルマイト部品は薄めて使うように指示されています。

アルカリ性洗浄剤の全てがチェーン、金属に悪影響を及ぼす訳ではないのです。

しかしアルカリ性であるために不安を感じるサイクリストもまだまだ少なくないようです。

水道水に含まれるカルキ、ごく微量なので金属に対する悪影響は無視できると言えなくも無いのです。
が!カルキも金属に対して攻撃性があるとのこと。

しかしGOTALではカルキ対策もされていて、配合されている成分とカルキが反応して次亜塩素酸水に変化。
次亜塩素酸水は非常に不安定で光や有機物に触れるとすぐに分解する。水溶液中にしか存在できないため、乾燥すると蒸発するので残留しない。

水洗いも「水分が残ると・・・」と賛否ある中、水道水のカルキ対策まで考えられているのですね。

ディグリーザー成分を残さない洗浄

と言う訳で、すすぎ洗い(水洗い)における「水が透明になるまで」とpHとの相関関係を実験していきます。

クリーニング前のシマノCN-HG901-11チェーン

洗浄前の汚れたチェーンCN-HG901-11

汚れ落とし効果の実験も兼ねるために、ルブ注油後の拭き取りは敢えて入念には行わずに多めに残しました。

クリーニング前の汚れたチェーンCN-HG901-11

なかなか汚れてますね~(笑

それではpHを測定しながらチェーンのクリーニングを進めていきます。

GOTALチェーンディグリーザーの素でクリーニング

GOTALチェーンディグリーザーの素でクリーニング開始

付属スプーン1杯分を250cc80℃のお湯に溶かし、密閉容器にチェーンと共に入れてシャカシャカと入念に振ります。

写真を撮り忘れましたが80℃ではpH12弱を示していました。※常温でのpHは11。

チェーンの表面にはまだ汚れが残っているように見えますが、この後の水洗い1回で表面の汚れは綺麗に落ちます。

続いて水洗い1回目。実際には80℃のお湯を使いました。

汚れがかなり落ちてきました。

お湯を使って温度が高い為なのか、pHは10.8を示しています。

汚れだけでなく、水洗い1回だけではディグリーザー成分もかなり残っているということになりますね。

その後水洗いを繰り返します。

水はほぼ透明になりましたが、僅かに汚れが出てきた状態。

GOTALチェーンディグリーザーの素でチェーン洗浄

ここでのpHは7.4

まだ完璧とは言えないかもですね~。

最後(の予定)にもう1回水洗い

pHは7.1

汚れが落ち切っただけではなくて、ディグリーザー成分も残っていない『水が透明になるまですすぎ洗いを繰り返す』が完了。

ディグリーザーで洗浄後、水を入れ替えて密閉容器の中で良く振ってすすぎ洗い。
水が透明になるまですすぎ洗いを繰り返す。

https://gotal.tokyo/index.php/contents/home

洗浄剤の成分が残ったまま注油しては、ディグリーザーの成分でルブが分解されて注油効果が損なわれてしまうのは他の製品を使っても同じこと。

汚れを落としてチェーンを綺麗にする意味だけではなくて、ディグリーザー成分を落とし切って注油効果を最適に発揮させるために、水洗いの重要性を再認識した次第です。

そして仮説を立てた、すすぎ洗いの水が透明になることはディグリーザー成分も落ちていることになる、は間違い無かったので一安心。

水洗い何回繰り返し、とかではなくて『水が透明になるまで』が重要ですね。