ブレーキの効きを復活させる方法

2021年7月19日

キャリパーブレーキ式のロードバイク、Vブレーキのクロスバイク・・・etc

リムブレーキの自転車は、全て乗っているうちにブレーキの効きが劣化していきます。

初期性能からブレーキの効き、制動力が落ちていってしまうのです。

リムブレーキの構造上仕方のないことです。制動力の劣化を抑えることは出来ませんが、メンテナンスで初期性能レベルまで戻すことが可能です。

ブレーキの性能、制動力は安全に関わる重要なこと。また効きの良いブレーキはダウンヒルでの疲労軽減にも繋がります。

タイトコーナーの連続する九十九折りのダウンヒル。ブレーキを掛け続けて腕が疲れてしまった経験のあるサイクリストも多いのではないでしょうか。

定期的なメンテナンスを心掛け、快適に安全なライドを楽しめるように、制動力の落ちたリムブレーキの効きを良くして復活させる方法をご紹介します。

効きを良くするブレーキシューのメンテナンス

梅雨の雨上がり。ぬかるんだ土砂の染み出しを含むウェット路面を通算丸1日以上走った後のブレーキシューの画像です。
水溜りを何度も通過しています。

汚れと砂粒がブレーキシューに付着しています。※画像左が前輪、右が後輪のブレーキシューです。

カーボンリム用ブレーキシューの場合、熱で溶けてシューが変質してしまっていることもあります。

アルミリムの場合、リムの素材=アルミの削りカスや破片がブレーキシューに付着して、制動力が劣化します。

異物と汚れが付着して効きが劣化したブレーキシュー
ASHIMAカーボンリム用ブレーキシュー

雨の中を走ったり雨上がりのウェット路面を走ると、特に汚れや異物がブレーキシューに付着しやすく、ブレーキの効きが劣化しやすいです。

雨天走行ではブレーキシューの減りも早まります。

汚れと砂粒の付着が酷いフロントキャリパーブレーキシューをアップでトリミング。

効きの落ちたブレーキシュー

晴天しか乗らない、ウェットを避けて自転車に乗っていても、雨天走行ほどではありませんが、ブレーキシューに汚れや異物が付着して効きは落ちていってしまいます。

我ながら、これは酷いな。
これではブレーキが効かなくなって当たり前。

程度差の問題で速い遅いの違いはあれども、キャリパーブレーキシューへの異物混入と効きの劣化は避けられないことなのです。

制動力を復活させるメンテナンス

ブレーキの制動力を復活させるメンテナンス作業に入ります。

ブレーキシューをホルダーから外して、リューター又は棒やすり(半丸やすり丸やすりが使いやすい)を用意します。

やすりはラバー砥石などでも可。

リューターと半丸やすり

リューター又はやすりでブレーキシューの制動面を削って、汚れと異物を削り落とします。

今回は熱ダレしたシューのカスや汚れだけではなく、砂粒や泥の粒がブレーキシューに食い込んで、軽くやすりがけしただけでは取り切れませんでした。

制動力が劣化したブレーキシューを復活させる

ブレーキシューのゴムに食い込んでしまっている異物は先端の細いピッカーや針などで取り除きます。

そして制動面が綺麗になるまで更にやすりがけ。

メンテナンスで制動力が戻ったブレーキシュー

これで新品同様の制動力が復活します。

アルミリムの場合には、ラバー砥石を使ってリムの制動面の汚れを取り除き、綺麗にしておくのも効果的です。

ブレーキシューを新品に交換しても同様に制動力は戻って良くなります。

カーボンリム用のブレーキシューは価格が高いので、僕はシューの厚みが限界近くに減ってしまうまで、ブレーキシュー制動面のやすりがけメンテナンスを施しています。

ブレーキは安全面に関わる重要な部品です

メカのグレードアップをするだけで適切なメンテナンスを施さなければ、機材本来の性能は劣化していくばかりです。

ブレーキの制動力は、

適切なメンテナンスを施した105ブレーキ>>>メンテナンスを怠って劣化したデュラエースのブレーキ

位の差が出ます。

新品のブレーキシューの効きを10とすると、アルミリムの場合ではカスの付着が進行すると最悪1~2くらいまで劣化してしまいます。

ブレーキシュー制動面の汚れや異物の付着は、制動力が落ちて安全面に関わるだけでなく、異物の付着が原因でリムを削ってしまい部品の寿命を縮めてしまいます。

面倒な作業かもしれませんが、是非とも行って頂きたいキャリパーブレーキ(リムブレーキ)のメンテナンス作業の紹介でした。

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