ロードバイクのチェーン清掃と注油

2019年6月4日

チェーンのメンテナンス、クリーニングと注油について

ワコーズケミカル各種

自転車のチェーンは定期的なメンテナンスが必要です。手入れを怠ると、潤滑性能が落ちた状態ではチェーンの寿命を縮めてしまいます。また、チェーンリングやスプロケットの摩耗を早めてしまいます。

一般の自転車でも注油が必要です。ましてロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイク等のスポーツバイクなら、尚の事適切なメンテナンスを心掛けたいものです。

チェーンの汚れを落とさないで注油するだけ、特に潤滑油の付け過ぎを繰り返してしまうと、今度は油汚れが堆積し続けてしまいます。
雨の日も走る通勤通学や熱心にトレーニングする人が、クリーニングしない+潤滑油付け過ぎだと、チェーンに砂やホコリなどが付着してジャリジャリの状態に。これも駆動系の寿命を早めてしまいます。

適切な清掃と注油によって、チェーンや駆動系の部品を長持ちさせる事ができます。また、徹底したクリーニングの後の潤滑油塗布、ベストなメンテナンスを施すと、

わ~軽い!

走ってはっきりと違いが感じられるほど。

大切な愛車を良いコンディションで、永く快適に乗り続けるために、チェーンを含めた駆動系のお手入れ方法をご紹介します。短時間で手軽な方法から、汚れを徹底的に落としてから注油する勝負用の大掃除まで、段階を追って解説します。

その1:ライド毎または200km程度までの走行距離で

一番短時間に手軽に済ませるチェーンのメンテナンス作業方法

必要な物:潤滑油。ウェス。ウェスは古くなったタオルやペーパーウェス、又は古くなった綿のTシャツなどを使う。汚れたチェーン用のウェスは真っ黒に油汚れが付きますので、ボロタオルや古くなったTシャツなどの廃品を活用します。

・チェーンに付着した汚れをウェス等でふき取る。

・チェーンに注油

・余分な潤滑油をウェスで拭き取る。ゴシゴシ力強く拭く必要はなく、軽くチェーンをウェスで包み込むようにしてチェーンの表面を軽く拭うように。

せっかく注油したのに拭き取ってしまうの?もったいなくないですか?

A.拭き取ってもチェーンの表面には薄く油膜が残ります。
その”チェーンの表面に薄く油膜が残っている”状態が、潤滑油が飛び散らず、
次のライドで汚れが付きすぎる事もなく、且つチェーンの潤滑を維持できる、
適切な注油量なんです。
拭き取る事によって汚れもいっしょに落ちてきます。作業に慣れてきたら
、ベチョベチョになるまで注油する事が無くなり、
適度な注油量が把握できてきます。

注油してからの拭き取り作業は、ある程度時間をおいてからにしましょう。その間に注油した潤滑油がチェーン内部に浸透します。

その2:注油前の清掃をステップアップ

汚れを落とすのにひと手間加えます。普段よりも走行後のチェーン汚れが目立つ、ロングライドの後、チェーンをねじるとジャリジャリと音がして砂を噛んでいるようなときに。

必要な物:潤滑油。パーツクリーナー。ウェス。

チェーンの清掃にひと手間加えて、ワンランクのステップアップしたメンテナンス作業になります。

・クランクを逆回転させながら、パーツクリーナーをチェーンに吹き付ける。汚れを溶かしたパーツクリーナーがボタボタと垂れてくるまで。

・ウェスで汚れと、残ったパーツクリーナーを拭き取る。汚れがひどい場合は、垂れてきたパーツクリーナーの汚れの色が薄くなるまで、1~2回更に繰り返す。

・暫く時間を置き、パーツクリーナーを乾燥させる。パーツクリーナーは速乾性のため、数分で蒸発します。蒸発した後にクリーナー成分も残りません。

・チェーンに注油

・余分な潤滑油をウェスで拭き取る。ゴシゴシ力強く拭く必要はなく、軽くチェーンをウェスで包み込むようにして、チェーンの表面を軽く拭うように余分なオイルを拭き取ります。

・フレームやクランク、スプロケット周辺の、垂れたパーツクリーナーと解けた汚れを拭き取る。

その3:チェーンクリーナーを使う。汚れ落としを入念に行う場合

1歩進んだメンテナンス作業。チェーンが更に綺麗になるクリーニングをしてから注油します。

時間の余裕のある時に。今日は愛車をきれいにするぞ~という時に。ここのところ掃除と手入れをさぼっていたなという時に。雨天のロングライドやイベントの後に。

ここでお勧めするケミカルはワコーズ製品。用途別、目的別に製品化されていて、少しづつステップアップするようにワコーズのケミカルを揃えていけば、より入念なメンテナンス作業が出来るようになります。
スプレーの噴霧量も、目的別にあえて異なるように考えられています。
マルチクリーナーは泡状にふっくら、パーツクリーナーは汚れごと吹き飛ばすように勢い良く。ラスベネやチェーンルブには水置換性という特性も備えていて、雨天ライドの後、または水洗浄の後、多少の水分が残っていても注油する事が出来ます。残った水分を追い出して、チェーンに油膜を作ります。

イベントで目にするワコーズのケミカル講習会。引退した元プロ選手や実業団現役ライダーさんが講師を務めています。その説明と的確なメンテナンス作業に感化されているのもありますが、ケミカル類も間違いのない優れた製品だと思います。

ちなみにシマノのマニュアルに依ると、チェーンのクリーニングには酸性又はアルカリ性の洗浄液は使うな、とあります。コーティングを痛めてしまうとか。洗剤を使った水洗車の際には中性洗剤を使うようにしましょう。

必要な物:潤滑油。チェーンクリーナー。パーツクリーナー。ウェス。

・クランクを逆回転させながら、チェーン全体にチェーンクリーナーを吹き付ける。

・入念なブラッシング。ブラシでチェーンを擦り、汚れを浮き上がらせる。

・汚れが酷い場合には、ここで1度ウェスで汚れを拭き取る。

ここから先はその2と同じ作業。

・クランクを逆回転させながら、パーツクリーナーをチェーンに吹き付ける。汚れを溶かしたパーツクリーナーがボタボタと垂れてくるまで。

・ウェスで汚れと、残ったパーツクリーナーを拭き取る。汚れがひどい場合は、垂れてきたパーツクリーナーの汚れの色が薄くなるまで、1~2回更に繰り返す。チェーンクリーナーを使用した場合、チェーンクリーナーの洗浄成分を完全に落とす事が重要です。洗浄成分が残っていると、その後にせっかく注油した潤滑油を分解してしまいます。汚れが落ちても注油の意味が無くなってしまいます。

・暫く時間を置き、パーツクリーナーを乾燥させる。パーツクリーナーは速乾性のため、表面は数分で蒸発します。

しかしチェーン内部に浸透したパーツクリーナーは、意外に乾くのに時間を要します。パーツクリーナーで汚れを落としたら、注油は翌日に回した方が無難です。

・チェーンに注油

注油や洗浄のまとめと注意点

・室内でメンテナンス作業を行う場合には、自転車の下に新聞紙などを敷き養成しましょう。特にパーツクリーナー等の勢いにあるスプレーを使用する場合、周囲に汚れが飛び散ったり汚れが垂れてきます。

・クリーニング後のチェーンクリーナーは良く落とすこと。パーツクリーナー噴霧後は良く乾燥させること。洗浄成分が残ったままでは、その後に注油した潤滑油まで溶かしたり、洗い落として分解させてしまう事になってしまいます。
これでは潤滑剤の本来の性能を発揮できません。洗濯のあとのすすぎと同じく、汚れといっしょに洗浄成分もしっかりと除去して落としましょう。

・スプレー類はチェーン以外の箇所、特にリムに吹きかからないようにしましょう。潤滑油がリムに付着してしまうと、ブレーキの利きが悪くなってしまいます。
万一リムや他の箇所に付いてしまったら、パーツクリーナー又はマルチクリーナーで汚れや油分を完全に拭き取っておきましょう。
ワコーズ・マルチクリーナーはシリコンを使っていないため、リムやブレーキ系統に吹きかけても問題ありません。

・チェーンの交換時期:シマノの見解では4000kmの走行距離で交換が目安とされています。お手入れ=汚れて状態が悪いまま使い続ければ、寿命を縮めてしまいます。
クリーニングの状態が良ければ、もう少し寿命を延ばせると思います。しかし、伸びて痛みかけたチェーンを使い続ければ、チェンリングやスプロケットの摩耗を早めてしまいます。
また変速性能も悪くなってしまいます。チェーンはもったいぶって長く使うより、早めに交換しておくと、スプロケットやチェンリングを長持ちさせることが出来ます。シマノのチェーンは、グレード上位のものほど耐久性が高くなります。

・ウェスは油汚れ拭き取り用からフレームの仕上げ拭き用まで、3枚以上は用意しておくと良いです。油汚れ拭き取り用は、不要になったタオルや綿のTシャツを廃品活用。仕上げ拭き用は、マイクロファイバークロスがお勧めです。マイクロファイバークロスは、ホームセンターやディスカウントストアで安売りしているときに購入しておきます。

・チェーンクリーニングマシンを使った大掃除、勝負パンツのメンテナンス作業は改めて紹介します。

ワコーズ・ラスペネ

ワコーズ・フォーミングマルチクリーナー

ワコーズ・シリコーンルブリカント

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